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武藤財務次官は、ムーディーズが日本国債を格下げしたことについて、市場は冷静に反応している、と述べた。
定例会見で述べたもの。
武藤次官は、「日本経済のファンダメンタルズは、いろいろ課題はあるが、基本的には強固なものだと思っている。少なくとも、国債がシングルAになるといったことは、考えられないと思っている。今回の決定は大変遺憾だ」と述べた。
そのうえで、「現在においては、ムーディーズの格下げでもマーケットは冷静に反応している。格下げによって、引っ張られたり、判断を間違えたりはしていない」と述べた。
ムーディーズに対しては、財政事情以外の部分を見ず、一部分で結論を出している点や、議論が定量的なものになっていない点が不備だとし、市場に対して説明責任があるとした。ムーディーズには、反論書を出しているが、今後は、「様子を見ながら考えていきたい」とした。
3日に出された財政制度等審議会の2003年度予算編成方針建議を受け、塩川財務相が一般歳出について、2002年度水準を上回らない精神で予算編成に臨む考えを示したことについて、武藤次官は、「基本的には、塩川財務相の気持ちと一緒だ。全く違いはない」としながらも、「2003年度予算編成の基本方針は、経済財政諮問会議でも、これから議論しようというところ。一般歳出を前年度以下にするのか、同額なのかというのは、今後の検討課題だ」と述べた。
2001年度が歳入欠陥に陥るかどうかについて、武藤次官は、「補正後の税収確保が大変厳しいのはその通りだ。ただ、3月決算法人の法人税が残っており、数字的な感覚ははっきりしない。最終的な決算は、その他の収入や歳出面の不用もあり、何とも言えない」と述べた。