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清掃用品レンタル大手「ダスキン」は2日、同社運営の「ミスタードーナツ」が法定外の酸化防止剤t−ブチルヒドロキノン(TBHQ)を含む「大肉まん」を販売した事件で、大阪府吹田市のダスキン大阪中央工場にミスタードーナツの加盟店を経営する約230社を集め、融資などの緊急対策を発表した。
ダスキンによると、冒頭、上田武社長が事件について謝罪し、TBHQ混入問題の経緯を説明。問題発覚後、売り上げが減少している加盟店の資金繰りを助けるため1無利子緊急融資の実施2損害が生じた場合の補償3ロイヤルティー支払いの1カ月繰り延べ−を発表し、加盟店から了承された。
加盟店からは上田社長らの経営責任を問う声も上がったが、混乱はなかったという。
この後、加盟店会の臨時総会が開かれ、加盟店が新規事業や福利厚生などのために積み立てている総額約50億円の基金を各店に全額返還することが決められた。
ミスタードーナツでは、5月20日の問題発覚後、同月末までの間に、売上高が1店舗平均で約20%前後落ち込んでいるという。