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米金融大手のゴールドマン・サックス・グループが、約2000億円の負債を抱え経営破たんしたゴルフ場運営会社「スポーツ振興」(大阪市北区)の支援に乗り出すことが31日決まった。同グループは昨年から、約30コースを保有する日東興業を支援。スポーツ振興分も合わせると経営支援するゴルフ場は約60コースに上り、事実上、国内最大手のゴルフ場経営グループになる。
スポーツ振興はグループ会社も含め、国内で30コースのゴルフ場を運営。多額の借入金負担とバブル崩壊で経営不振に陥った。大口債券者の整理回収機構(RCC)は経営陣を一新して経営再建を進めながら債権回収を図るため、今年1月末、会社更生法の適用を大阪地裁に申請。31日、同地裁はゴールドマンの支援の下で会社更生手続きを開始する決定をした。
昨年12月経営破たんしたレストラン経営のシャロングループの「レイクフォレストゴルフ倶楽部」(京都府南山城村)がゴールドマンの傘下入りすることも内定している。ゴールドマンは日東興業を支援したノウハウを生かしながら、スポーツ振興の再建を軌道に乗せることが可能と判断した模様だ。
米投資ファンド「ローン・スター・グループ」が、旧幸福銀行の大口融資先の大宝塚ゴルフクラブ(兵庫県宝塚市)を支援することが決まるなど、外資系企業が日本のゴルフ場ビジネスに参入する動きが広がっている。国内では会員権相場の暴落などで苦境に陥っているゴルフ場が多いが、外資系の投資ファンドなどにとってはコース造成、会員募集からゴルフ場経営をスタートするのに比べ、投資負担が少ないゴルフ場の再建支援は安定した利益が見込め、魅力的な投資対象になっている。【田畑悦郎】