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在京民放キー局5社の2002年3月期連結決算(テレビ東京は単体)が29日、出そろった。広告市況の悪化によるCM収入の落ち込みで2社が減収、当期純利益は全社が減少した。景気低迷やBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)問題で食品関連企業が広告を抑制したことなどが響いた。
フジテレビジョンはBSデジタル放送関連収入が増えたが、グループ会社への投資損失が22億円に上り、1.7%の減益。TBSも広告減が足を引っ張り23.5%の減益だった。
日本テレビ放送網は、制作協力した映画「千と千尋の神隠し」のヒットと関連商品の販売増が広告の減少をカバーし、1.8%の増収。テレビ東京はアニメの海外販売などが好調で3.0%の増収となった。
全国朝日放送(テレビ朝日)が新本社ビルの建設などに約500億円を設備投資するのをはじめ、各社とも今後、地上波デジタル放送関連の投資を見込む。
03年3月期は広告収入の大幅な改善が望めず、テレビ東京を除く4社が減収減益を予想している。