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本紙編集長が『財界展望』2001年8月号、同11月号で問題点をレポートしていたモルガン・スタンレー系列の地上げ会社KGIグループがこの6月末、ついに告発された。
関係者によれば、告発したのは住友グループがKGIグループの一社、(有)ケージーアイ・ビーに債権譲渡した約2億5000万円の債務者(東京都港区内の不動産会社)の関係者。
すでに法務省大臣官房司法法制部審査監督課の検査官等が、数時間に渡る事情聴取を行なっているという。
漏れ聞こえて来るところによれば、問題点は大きく2つあるようだ。
一つは、モルガン・スタンレーは「ローンバート債権回収」という専門のサービサーを持ちながら、KGIグループなる数多くの実体のない有限会社(一部は株式会社)になぜか債権回収を丸投げしており、これが法的に問題ないのかという点。
もう一点は、モルガン・スタンレーはKGIグループとは別に、わが国のJ社なる不動産会社にもかなりの債権回収を任せているようだが、その会社の背後に闇勢力の影が垣間見え、なおさら問題ではないかというものだ。
興味のある方は前述の雑誌バック・ナンバーをご覧いただきたいが、こと、わが国のバブル崩壊でしこった不動産の買い叩きに関しては、外資のなかでもほぼモルガン・スタンレーの独壇場といってよかった。その買収額(大半は債権譲渡)、実にバブル当時の価格で数十兆円とも見られる。
簡単に言い切ってしまえば、モルガン・スタンレーはわが国大手銀行が投げ売りする不良債権化した不動産担保債権の譲渡を何十億、何百億円(担保にとったバブル時代の価格で。モルガンはこれを最高で10分の1以下の買い叩き)でまとめ買い。その資金は、米本国の資産家からこの債権を小口化してファンドを組むという方法で調達している模様。
しかし、それはまさにハゲタカそのもの。そのため、わが国で批判が起きるのを恐れ、モルガンの名は出さず、代わりにKGIグループなるダミー会社を使っているというのが編集長の問題提起だった。
では、このグループ会社へ丸投げしているのが事実として、それがわが国の法律に抵触するのかどうか。
一方、闇勢力との関係についても実は本紙も掴んでいる。
今回の告発書にも登場する問題のその人物は、前述したJ社の親会社であるD社(同じ中央区銀座にある)の創業者N氏を指すのだろう。
さる事情通は囁く。
「D社は表向きは経営コンサル業ということになっているが、実態は手形など債権の取り立て業。N氏はこの会社を立ち上げる前、四国で某広域暴力団に所属していた。それから、絶対に貸倒れしないということでついた、“マムシ”の異名を取る森下安道氏が代表を務め、暴力団幹部さえ恐れてキチっと返済したという街金最大手『アイチ』(倒産。計画的との指摘もあった)にいたこともある。いずれにしろ、当局は現在もN氏を企業舎弟と認定している」
それだけではない。
ローンバート債権回収、そしてKGIグループ代表も兼ねるショミット・フレデリック・カツロ氏の自宅住所は謄本上、港区六本木5丁目となっているが、何とそこは前出D社の子会社Rが所有している。つまり、モルガン・スタンレーの代理人である外人と、元広域暴力団員はそれほど懇意ということなのか。
法務省の出方が注目される。