現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
塩川財務相は24日の閣議に、2001年末時点の日本の対外資産と負債の状況をまとめた「対外貸借報告書」を報告した。
日本の政府や企業、個人が海外に持つ資産の総額(対外資産残高)から、海外の政府や企業、個人が日本国内に持つ資産総額(対外負債残高)を差し引いた「対外純資産」残高は、前年末に比べて34・7%増の179兆2570億円と2年連続で増加し、過去最高を更新した。低金利で運用難に陥った国内金融機関などが欧米の債券を積極的に購入したことや、円安で外貨建て資産の評価額が膨らんだことなどが原因だ。
日本の対外純資産残高は、世界2位のスイス(2000年末で円換算34兆1030億円)を大きく上回っており、11年連続で世界最大の債権国となるのは確実だ。
日本が海外に持っている対外資産残高は、前年末比11・3%増の379兆7810億円で、2年連続で増加した。特に、海外の中長期債残高は18・2%増の132兆4430億円と膨らんだ。
また、自動車メーカーなどが米国や欧州で現地生産などを進めた結果、直接投資も23・6%増えて39兆5550億円に達した。
一方、対外負債残高は、3・7%減の200兆5240億円だった。日本の株式市場低迷で海外勢が保有する株の評価額が下がり、対内株式投資残高が21・6%減の49兆5630億円となったのが響いた。
財務省によると、主要国の対外純資産(円換算)は日本、スイスに次いで、ドイツが7兆9240億円(2000年末)、フランス6兆9170億円(同)、イタリア5兆40億円(同)などが続いている。アメリカは251兆3380億円の純負債(同)を抱えている。
(5月24日12:49)