現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
国際通貨基金(IMF)のデビッド・ロビンソン調査局次長は、ドルのトレンド転換が年内に始まる可能性を示唆する複数の兆候がみられるとしたうえで、これが現実になった場合、日本やアジア新興国よりもユーロ圏への影響の方がより大きくなる可能性がある、と述べた。
同次長は外国為替に関する会合で、輸出依存型の日本経済やアジア新興国経済は依然としてあまりにぜい弱であり、これら諸国の通貨がドルに対して大きく上昇する可能性は低い、とした。
一方、「より大幅な調整が欧州へと押し寄せるだろう」と述べた。
同次長は、短期的な通貨動向予測は不正確な科学の一種だ、としたうえで、最近のドルの弱含みに似た動きが過去にも幾度かみられたが、強いドルの持続的なトレンド転換にはつながらなかった、と指摘した。
しかしながら、米国の巨額な経常赤字やこれを補うための資金の流れなど、一部の指標が、ドルのトレンド転換が年内に始まる可能性を示唆している、とした。
同次長は、「(通貨)バスケットの相当部分を占める円が動かないのであれば、他のものが動く必要がある」としたうえで、「IMFにとっての主な懸念は、この動きが急速でかつ秩序立っていない場合は、警戒すべきものになる可能性があるということだ」と述べた。