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「まったく何かにとりつかれている、としか言いようがない。昨日(20日)、みずほコーポレート銀行で発生した送金トラブルは、同行の説明が事実であるならば、システム設計上のミスでも何でもない。単なるケアレスミスだ。しかし発生したタイミングとしては最悪だったことは間違いないだろう」
みずほフィナンシャルグループの経営中枢幹部がこう言ってみせる。
みずほコーポレート銀の2つの店舗で20日、同行に口座を持つ顧客への送金ができなくなるなどの送金トラブルが発生した。最終的にこのトラブルの影響で、トータルで数百件程度の送金に遅れが発生したもようだ。
入金作業についての遅れは、昨日の段階ですべて解消したが、他行への送金分、計65件、約9700万円についてはきょう21日に持ち越された。
「トラブル発生の原因は、みずほコーポレート銀行が一昨日−つまり19日に送金業務を行うにあたって必要な店番号などの情報の更新作業を行った際、実際にトラブルが発生した2店舗の情報がスッポリと抜け落ちてしまったため、と説明されています。つまり、コンピューターシステム上に、その2店舗が存在しない状態になっていた、というのです。しかしそんなばかな話が実際にあるのだろうか、という指摘がみずほ内部からも出てきているのです。前述の“説明”は、昨日の段階でみずほコーポレート銀行から、持ち株会社のみずほホールディングスに対して行われたものなのですが、本当に正しい説明が行われたのかどうか、大いに疑問が残ります」(みずほホールディングス幹部)
4月1日以降に発生した一連のシステムトラブルに関しては、その“広報窓口”は、持ち株会社の「みずほホールディングス(みずほHD)」に集約されている。みずほグループは、みずほHD以外にみずほ銀行とみずほコーポレート銀行にも広報セクションは設置されている。
「各広報セクションがバラバラに対応したのでは外部に発信する情報が錯綜してしまう可能性があるため、みずほHDに集約されたのです。ところが、このみずほHDの広報セクションがまったくの機能不全の状態に陥っているのです」(みずほグループ幹部)
昨日発生したみずほコーポレート銀の送金トラブルについても、トラブルが表面化した直後の段階では、「トラブル発生の原因は不明、しかし午後1時半に復旧」と説明していた。
「そもそもトラブルの発生が認識されたのは20日朝の段階です。ところが一般紙の夕刊で大きく扱われかねないことを意識したためか、その正式な“公表”は夕方の締め切りを過ぎた段階になってからなのです。まったくヤリ口がセコイ。しかもその段階で“原因は不明”というのもいかにも不可解。後刻みずほHDが説明した内容程度のトラブルであるならば、公表段階で原因が明らかになっていない方が不思議だ」(みずほグループ経営中枢幹部)
もっとも現在、みずほグループに対しては金融庁と日銀が合同で検査に入っている最中であることから、その対応が慎重になった、という指摘もある。
いずれにしても、みずほグループに対しては引き続き厳重な警戒が必要だろう。