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金融庁は17日、金融再生委員会の議事録(第131〜160回分=00年2〜5月)を公開した。しかし、旧日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の譲渡先をソフトバンクを中心としたグループにした議論の部分は墨塗りが多い。ソフトバンクはすでに株の放出を検討しており、譲渡時点での金融当局の判断に批判が出ているが、議論の真相は闇に葬られそうだ。
再生委は、事務局が用意した資料や、藤井卓也・日債銀頭取(当時)や譲渡先選定業務を受託したモルガン・スタンレーの担当者の説明に対し、5人の再生委員が質問したり、意見を出し合ったりする形で議論を進めた。
しかし、公開された議事録は、モルガン・スタンレーの担当者の発言はすべて墨塗り。藤井頭取の発言も話が佳境に入ると多くの墨が入っている。同時に公開された再生委員会提出資料も、日債銀にかかわる部分は墨塗りが多く、紙全体が真っ黒に塗られたものが多数あった。
旧日債銀の譲渡では、最終的に外資系グループとソフトバンク、オリックス、東京海上火災保険を中心とする連合が争ったが、同じく一時国有化された旧日本長期信用銀行(現新生銀行)が先に外資系に譲渡されたことから、早い段階から「日本勢に軍配を上げるつもりではないか」と指摘されていた。
しかも00年2月24日の優先交渉先決定の記者会見で、越智通雄金融再生委員長(当時)が「買収条件も、国民負担が総合的にみて最小限で済むとの基本的考え方を、おおむね満たす」と説明。条件面では外資系の方がよかったのに無理に日本勢に譲渡した、との疑念がつきまとっていた。(11:26)