現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
NTTは14日、2002年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比2・3%増の11兆6815億円、経常利益は1・1%減の7182億円となった。一方で、海外の投資先の株式が下落したことに伴う評価損や、NTT東日本・西日本が実施したリストラの関連費用などでグループ全体の特別損失が総額2兆790億円に上り、税引き後利益は、8121億円の赤字となった。
グループの税引き後の赤字額は、2000年3月期に日産自動車が計上した6843億円を上回り、日本企業で過去最大となった。
本業のもうけを示す営業利益は、5・5%増の9473億円となった。内訳では、インターネットを使った接続サービス「iモード」が好調だったNTTドコモが29・0%増の1兆28億円と初めて1兆円を超えた。一方、NTT東は86・8%減の45億円だった。NTT西は、赤字が1667億円に拡大した。NTTグループ全体で見た場合、市内電話の値下げなどで影響を受けた固定電話の苦境を携帯電話が補う構図が一段と鮮明になった。
特別損失が最も大きかったのは、米携帯電話会社「AT&Tワイヤレス」などの株式価値の減損処理が膨らんだNTTドコモの8128億円だ。NTTコミュニケーションズ(コム)も経営再建中の米インターネット会社「ベリオ」などの株式評価損などで7876億円の特別損失を計上した。東西両社は、社員約10万人の転籍・出向を柱とするリストラ策で退職金などが膨らみ、計7658億円の特別損失を計上した。
2003年3月期は、リストラなどが一段落し、収益力が回復するため、売上高は2・5%増の11兆9690億円、経常利益は過去最高の1兆1160億円となるほか、税引き後利益も3610億円になると予想している。
(5月14日23:08)