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株式市場は経済のセンサー、株価は景気の体温計であるべきだ。いや、あってほしい。
そのためには自由でなければならない。また、取引には「厚み」がなければならない。厚みとは、薄商いの反対と考えればよい。1000株、2000株の取引でつく価格より、10万株、20万株のウリとカイがぶつかって出来た値段の方が信頼性が高い。
取引所が信用取引をみとめているのはそのためだ。現金、実株を持っていなくても取引に参加できる、それで生まれた仮需要が株価の信頼度を高めるという論理である。
が、なぜかカラ売りの評判が悪い。株を持ってもいないのに、不景気につけこんで株価をウリ崩すのはけしからぬ行為という素朴な感情論がある。3月期末の銀行は評価損がさらに増えるのではないかとの懸念も加わって異例のカラ売り規制が行われた。
その効果かどうかわからないが期末の株価水準はなんとか小康状態でおわったが、これでトウキョウ・マーケットの国際評価は定まった。ずうたい(時価総額、出来高)はデカいが形成される株価はデタラメである。上げ下げに公正中立であるべき取引所がロコツに「下げ反対」の措置をとるのは三流と言われてもしかたがない。
半世紀つづいた会員制取引所を株式会社に改組したのは「こんなこと」がしたかったのか。誰もチョットそれはと少数意見は出なかったのか。学識無経験者は何のためにいる!
需給でつくられた株価はドレッシング、厚化粧である。見た目はキレイでも時間がたつにつれハゲてくる。カラ売り規制に三分の理ありとすれば「こうして時間をかせいでいるうちに実体が回復する」であろうが、私は景気も企業業績にもそんなに楽観的になれない。(三連星)