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ロシア、中国などのHIV感染者、2010年までに3倍 米報告
2002.10.01
Web posted at: 16:50 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 米政府は9月30日、ロシアや中国などのHIV(エイズウィルス)感染者が、2010年までに3倍にはねあがる危険があると警告する報告を発表した。
米中央情報機関(CIA)の中長期的な戦略分析を担当する国家情報会議(NIC)の報告は、ロシア、インド、中国、エチオピア、ナイジェリアの5カ国のHIV感染者数が、現在の1400万人―2300万人から、2010年までには5000万人―7000万人に急増する恐れがあると警告している。
報告はさらに、現在エイズ被害が激化しているアフリカ大陸中部・南部の感染者数は、現在の約2700万人から2010年までに約3500万人に増える恐れがあると指摘。2010年までには、エイズ禍の中心はアフリカからロシアや中国に拡散している危険があるという。
報告をまとめたNICのデビッド・ゴードン氏は、「エイズはもはや、アフリカの問題ではなくなっている」と警告している。
報告が警告する中国など5カ国の人口合計は、世界の総人口の約4割を占める。
米国立保健研究所(NIH)アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、「中国やロシアのように巨大な人口を抱える国では、仮に人口の1%が感染した場合、すぐに倍増してしまう。そうすればあっという間に2000万人が感染したことになる」と警告する。
報告は、各国政府が早急に保健医療システムを見直し、感染者の急増に対応できる態勢作りを急務とすべきと指摘している。
NIHは5カ国の人口規模だけでなく、米国にとっての戦略的重要性も考慮して、調査対象に選んだ。たとえばナイジェリアは、仮に米政府が検討しているイラク攻撃が戦争へと長期化した場合、中東諸国に代わる原油供給源として注目されている。