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09/12 16:40 クローンは遺伝子異常多発 高い死亡率や奇形の原因 外信78
【ワシントン12日共同】体細胞クローンの技術を使って生まれ
たマウスで遺伝子の発現異常が高頻度で起こっていることを、米ハ
ワイ大の柳町隆造教授やホワイトヘッド生物医学研究所(マサチュ
ーセッツ州)などのグループが突き止め、十一日、発表した。
グループは「クローン動物は外見上正常でも、遺伝子レベルでは
異常があり、死亡率や奇形の発生率が高いことの理由の一つと考え
られる」と指摘。「クローン人間づくりは危険で、倫理的にも許さ
れない」と警告した。
研究グループは、培養したマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細
胞)と、卵丘細胞と呼ばれる細胞の二種類を使って体細胞クローン
マウスを作製。約一万個の遺伝子について、肝臓と胎盤での発現状
況を通常のマウスと比較した。
クローンマウスの胎盤では二十五個に一個の割合で遺伝子の働き
が極端に盛んだったり、逆に遺伝子の発現が抑えられているなどの
異常が確認された。発生率はやや低かったものの、肝臓でも、通常
のマウスに比べて遺伝子発現の異常が多かった。
グループは異常が起こる理由として、クローンを作る際、遺伝子
の働きを調節する仕組みがうまく初期化できないことなどが考えら
れる、としている。
(了) 020912 1640
[2002-09-12-16:40]