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女子中高生の間で、性感染症(STD)が猛威−。クラミジアや淋病など性感染症がローティーン層で蔓延しているという。こうしたなか、東京・六本木で診療所を開設し、彼女たちの性相談に応じている産婦人科医の赤枝恒雄医師(58)は「深刻なのはエイズ患者の爆発的増加だ」と驚愕の実態を証言した。あなたの娘にも、エイズの恐怖が忍び寄っているのだ。
都内の女子短大生(20)が東京・元麻布の産婦人科「赤枝六本木診療所」の門を叩いたのは、先月中旬のこと。短大生は性感染症を治療するため、同所を訪れたところ、赤枝医師が彼女の身体の異変に気づいた。
「お尻の上がシミのように黒ずんでいた。『おかしい』と思い、検査をしてみると、エイズに感染していたことが分かった」(赤枝医師)
エイズは通常、感染後、10年から15年を経過して、発症するとされている。
だが、覚醒(かくせい)剤などの薬物使用により、発病は飛躍的に早まるという。さらに、赤枝医師は「今の若い子たちは徹夜の連続で遊び回るため、10年分の体力を5年で使い果たす。極度の疲労が発病を早めている」と話す。
厚生労働省のまとめによれば、平成13年の全国HIV感染者(薬害を除く)は621人。12年は462人で、わずか1年の間に1.5倍もの伸びをみせているのだ。約7割は男性で、男性は25歳〜29歳、女性は20歳〜24歳の層の感染が最も顕著だった。
仮に、前出の短大生が5年で発症したとすれば、HIVに感染したのは15歳前後ということになる。やはり、低年齢層の奔放なセックスがエイズ蔓延の引き金になっている可能性が強いとみていいだろう。
月に1度、西麻布のライブハウスで無料のエイズ検査を行っている赤枝医師は、「六本木の診療所にもエイズ患者がやってくるようになった。エイズ患者の増加は顕著」と厳しい表情を見せる。
特に、“ひと夏の経験”とばかりに開放的になってしまう夏は、不潔なセックスが繰り返されることから、性感染症は増えるという。
「海に行って砂浜でセックスしたのか、『砂が(性器に)入って痛い』という子もいます。男が『遊ぼう』と誘うのは、セックスしようという意味。海は開放的な雰囲気からか、女の子は気軽に応じ、ブレーキが利かない」(赤枝医師)
ただし、こうした傾向は夏だけに限らず、「10代の中絶は1年中絶えない。今の子たちは年中発情期なのです」。
そして、赤枝医師はローティーンらの乱れた性の背景について、さらに深刻な問題を指摘する。中絶のため、毎年10人以上もの40代女性が診療所に来るというのだ。
「夫がコンドームを付けず『妊娠したらおろせばいい』という程度の認識だ。正しい性を子供に教える親がこれでは説得力ゼロ」
そんな親たちの背中を見て育つ子供たち。上から下まで乱れる一方の性問題で、日本は今後、どうなってしまうのか。
赤枝医師は、極めて深刻な問題として、こう訴えるのだ。
「エイズ患者が激増すれば、膨大な医療費で医療保険がパンクしてしまい、国の存亡にかかわる問題になる。今、エイズから自分を守ることは、家族や友人を守り、国を守ることにつながる。どうか遠い先のことをみてほしい」