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(回答先: 米国、西ナイル熱の感染者は88人に[ワシントン5日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 06 日 12:33:19)
【ワシントン斗ケ沢秀俊】米国で「西ナイルウイルス」が猛威を振るっている。15日現在、160人が感染し、9人が死亡した。ルイジアナ州政府などは非常事態を宣言し、感染源である蚊の退治に総力を挙げているが、ウイルスは36州と首都ワシントンで確認され、全米に広がりつつある。
最も被害が大きいのはルイジアナ州。7月下旬に初めて感染死が報告されて以来、85人が感染し、7人が死亡した。フォスター知事は州全域に非常事態を宣言し、米疾病対策センター(CDC)の協力で大規模な蚊の駆除に乗り出した。
感染者48人、死者2人を出しているミシシッピ州も同様に、非常事態を宣言した。
CDCによると、感染者の多くは高齢者と子供、免疫機能が弱っている病人で、平均年齢は54歳。また、鳥や家畜の感染例は約2300件に達し、殺虫剤が品切れになる店も出ている。
西ナイルウイルスはアフリカや欧州や中東など広範囲に分布している。米国で初めて流行したのは99年。ニューヨーク市で次々にカラスが死に、やがて人にも感染が広がり、62人が脳炎を発症、うち7人が死亡した。
今回は東海岸から中西部へと一気に被害が拡大したことが特徴だ。CDCのガーバーディング博士は「感染した渡り鳥が移動して、ウイルスが広がった」と推定。さらに北米西海岸やカリブ海沿岸地域へと拡大する恐れがあるという。
感染を防ぐ方法は、蚊に刺されないよう気をつける以外になく、CDCなどは自宅周辺の蚊の駆除や長袖の着用を呼びかけている。また、初期の症状が風邪に似ているため、早めに診察を受けることを勧めている。
◇成田で注意呼びかけ
「米国、カナダへの渡航者は蚊に刺されないよう注意して」――。厚生労働省・成田空港検疫所はチラシやポスターを作成し、海外旅行客に注意を呼びかけている。
ポスターは成田空港旅客ターミナルビル内の約20カ所に掲示。出入国エリアの「海外感染症情報」コーナーでチラシ配布や相談を行っている。同検疫所は「ウイルス分布地域を旅行する場合は、虫よけスプレーを使ったり、長袖、長ズボンを着用し蚊にさされないことが予防策」という。
成田空港は海外旅行客で混雑の真っ盛り。アメリカ旅行に出発する家族連れやカップルがポスターを真剣に見入り「大丈夫か」「ハワイに行くんだが……」などと検疫係官に質問。「これから9月いっぱいが感染のピーク。発症率は低いが、帰国時具合が悪ければ相談して」などと係官がやりとりしていた。
◆ことば◆西ナイルウイルス
フラビウイルス科のウイルスで、日本脳炎ウイルスに近い。鳥類やほ乳類などの動物が蚊を媒介して感染し、人にもうつる。感染しても発症せずに治る場合が多いが、5〜15日の潜伏期間を経て急激な発熱や筋力低下、脳炎などの症状を示し、死亡することもある。(毎日新聞)
[8月16日12時20分更新]