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ヤコブ病に輸血感染の可能性 英では献血禁止も検討
2002.08.05
Web posted at: 07:54 JST
- CNN/REUTERS
ロンドン――変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)はこれまで考えられている以上の確率で輸血で感染が広がる可能性があることが英の研究機関の研究でわかり、英政府は、輸血を受けたことがある人に対し、献血を禁止することも検討している。
英動物保健研究所によると、人間のvCJDに似た病気の血液の輸血を受けたヒツジの6頭に1頭が、この病気を発症したという。
この実験結果が、人間のvCJDにそのまま当てはまるかどうかはわからない。しかし、これまでvCJDが輸血で感染する可能性は、理論的にはあり得るとしても限られたものと考えられてきた。
英厚生省の広報担当者はロイター通信の取材に対し「vCJD患者が発症する前に、その患者の血液には、感染性因子が感染力を持つレベルに達しているかもしれない」と話し、輸血を受けたことがある人に、献血禁止を検討していることを明らかにした。
欧州ではこれまで、英国を中心に、vCJDによる死者が100人以上出ている。これらの死者は、牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)にかかったウシの肉を食べた人たちと考えられており、輸血で感染が広がったと確認された例はない。
ウシの病気であるBSEが、種の壁を超えて人間に感染し、vCJDを起こすことが見つかったのは1996年の英国の例が初めて。ヒツジには、似た症状を起こすスクレイピーと呼ばれる病気が以前に見つかっており、スクレイピーのヒツジから作った飼料からウシのBSEが発生したと考えられている。