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(回答先: もう一回戦争をして勝利する側に付かないと行けないことになる。 投稿者 Ddog 日時 2002 年 10 月 31 日 23:17:41)
Ddogさん、こんばんわ。
昨年末の「撃沈不審船事件」は米軍情報が大元であり、それに乗っかった日本は、実に危うい状況に置かれたと思っています。
『「モスクワ劇場占拠事件」報道に見る「近代世界」崩壊の予兆』( http://www.asyura.com/2002/bd20/msg/724.html )の後半で書きましたが、チェチェン独立派やイラク・フセイン政権に対する米国の変節ぶりを考えれば、米国の対アジア戦略のために日本が都合よく使われてもなんら不思議ではありません。
>まず、工作船の24名は、まちがっても日本が虐殺したなどとの認識は持つべきでな
>い。あっしらさんこの点は譲れない。
現場の海上保安庁職員は上司の指示に従って職務を遂行したと思っていますので、彼らに対してとやかく言うつもりはありません。
逆に、何とかして対象船舶を拿捕するよう命令を受けていながら逃がしてしまうほうが問題です。作戦に参加した巡視船も、相手がミサイルランチャーまで持ち出して反撃するとは思ってもいなかったでしょう。
しかし、23mm機関砲を300発以上も撃たせた日本政府(小泉政権)は、国際法に照らせば虐殺という非難を浴びても仕方がないと思っています。
>彼らは公海上ではあるが、日本の海上保安庁の巡視船に攻撃を仕掛けたのである。
>海賊行為である。公海上であるから当然自衛したまで。撃沈でなく自爆である。
該当船舶はEEZもしくは公海上で発見され、漁船らしいのに漁具もないから不審船とみなされ、停船命令を出す確たる根拠もないので、漁をしていたわけでもないのに漁業法違反で停船を命じられました。
(EEZで停船を命じることができるのは、海賊行為や奴隷の輸送を行っているなど国際条約で定められている違法行為があるときだけです。日本の漁業法違反も停船命令を出せる根拠になりますが、漁具もない漁船だということで不審船と判断したわけですから、おかしな話になります)
それでも停船せず逃げようとしたので、海上保安庁の巡視船が先制攻撃を仕掛けたのです。
撃沈時点では自爆説が流布されましたが、引き揚げられた不審船には自爆の痕跡がないことがわかっています。
>工作船籍は、たとえ中国であったとしても、工作活動は北朝鮮の諜報機関であること
>は間違い無いはずだ。 中国の船ではない。
そう判断されるの根拠を示していただければ幸いです。
そして、国際法に照らせば日本政府の非を責めることができる行為によって24名が死亡したにもかかわらず、北朝鮮政府が強硬な非難と賠償請求を日本政府に行わない理由は何だと思われますか?
>ある程度米国よりの情報があったであろうから、中国当局関係であれば手を出さない
>のは自明の理。
「中国当局関係」が撃沈不審船のことを指すのであれば、中国当局の船だとは考えていません。
あの船舶の持ち主は、麻薬密輸や密航を商売にしている犯罪組織のものだと思っています。だからこそ、重武装もしていたと考えています。
米国からの情報が事の始まりあったことが何より危険だと思っています。
日朝はもともと険悪な関係ですから北朝鮮との関係で罠にはめるメリットはほとんどありません。
しかし、米国が日中関係をおかしくしたいと思っているのなら、中国犯罪船を北朝鮮工作船として通報し、日本政府に拿捕する絶好の機会だとそそのかすくらいの罠を仕掛けることがありえるでしょう。
このようなことを避けるためにも、自前で偵察衛星を持つなりして情報収集能力を高める必要があると思っています。(偵察衛星の情報を分析する主体がおかしければ、真珠湾攻撃で対米戦を仕掛けたのと同じような結果になりますが...)