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(回答先: 私は有意義な議論を望む 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 25 日 17:11:29)
書記長、レスありがとうございます。
煮詰まって来たようですから、お互いが今後も考えるということにして、このラウンドは終わりにすることを提案します。
満州問題については前回で次のように書いています:
「清から中華民国という政権の歴史的継承ですから、清の本拠地である満州が中華民国の領土として引き継がれたと考えるのが正当です。
満州は日本の領土とはしませんでしたが、政府・軍の中枢を日本が握っていたのですから、日本の傀儡国家です。」
「「民族独立国家」を樹立する運動に反対はしませんが、女真族の長たる溥儀は、自らの力で女真族の国家をつくることができず、日本軍の勧誘を受けて日本軍の力でつくってもらい、その後も権力機構の中枢を日本に委ねた人物です。
問題にしているのは、そのようにして設立させた満州国を防衛するために、北支・中支へと戦線を拡大させていって泥沼に陥ったことです。」
>ただ、アメリカの実際戦争を指揮した海軍提督や軍事研究家の間でさえ
>太平洋戦争初期における日米の勝敗は戦略次第ではどうなるかわからな
>いものだったのだということを述べておきます。山口多聞(だったかな?)
>が指揮すれば日本は勝てたというアメリカの軍事専門家もいます。
戦前の日本側統治者が彼我の国力・軍事力をどう分析していたかは資料も出ていますから、それを参照してください。
私が問題にしているのは、個々の海戦の勝敗や戦術の巧拙ではありません。
真珠湾攻撃というかたちで始まった日米戦争は、個々の海戦で勝利したからといって有利な条件で講和できるものではなかったのです。
米国が戦争遂行能力を失う状態をつくり出さない限り、そのようなことを実現することは不可能だったのです。
米国に米国本土はおろかハワイでさえ占領することができない日本が、そのような状態を作り出せなかったことは自明ではないでしょうか。
せいぜいが戦争期間を長引かせることができるというのが、戦術優位が果たす成果です。
戦術優位や緒戦海戦圧倒勝利により有利な講和が締結できる可能性があったのは、米国が仕掛けた戦争だったときのみです。