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(回答先: Re: 出典は何ですか? 投稿者 Silent Tears 日時 2002 年 10 月 22 日 20:08:12)
「アヘンの売上で戦艦を造った。」 と直接は書いてありません。
おもしろいので一部を引用しておきます。この書物は純粋に「麻薬」について書かれた
本で政治色はありません。
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天皇の御物として正倉院の奥深くに鎮座まします「薬物」は権力・権威の象徴
でもあったのだ。
「薬物が国家を支える」
同時に、「薬物」は権力を支える「装置」の役割を果たしてきたこともまた、事実
であろう。そのひとつの例が、ノンフィクション・ライター千田夏光氏が書いた
「皇軍”阿片”謀略」(同時代業書) に記されている。これを参考にさせてもらうこ
とにしよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下適当に略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・阿片の国家管理・収益独占が行われたのは
、満州に限ったことではない。日本軍の占領地でも同じことが行われた。
昭和18年「大東亜薬品会議」なるものが開かれだ。・・・・・大東亜薬品会議とは
名ばかりで実態は「大東亜阿片会議」だったというわけだ。日本からは当時の
総理大臣兼陸軍大臣東条英機を始めとして、賀屋興宣大蔵大臣が出席・・・
日本の占領地で、阿片による収益がどのくらいあったかは、公文書による正確な
記録が残されていないため定かではない。ただ、蒙きょう(当時の蒙古の一部)の
中心地に位置する蒙きょう銀行関係者によって伝えられている数字がある。
それによると、蒙きょう地区の阿片からの収益は・・・・終戦を迎えるまでに総計
4億2000万円(現在の貨幣価値で約5兆8000億円)に達していたという。
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「それにしても、蒙きょうの4億2000万円といいますと、あの戦艦”大和”
”武蔵”、それと同じ6万2000トンの空母”信濃”の建造費が1艘1億3000
万円ですから、世界を驚かせたあのマンモス軍艦3艘はすべて「蒙きょう阿片」
のけむりでつくったことになりますよね。」
それにしても、すごいものである。もちろんすべてではないが、戦争遂行と
いう権力の意思を、阿片という薬物が支えてしまったのだから。占領地全体
を合計すれば、いったいどれほどの数字になるだろうか。
「麻薬・脳・文明」 大木幸介 カッパ・サイエンス
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