現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 島津製:ノーベル賞受賞の田中氏を役員待遇も−共同(東京10月12日ブルームバーグ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 12 日 16:12:30)
田中さんのノーベル科学賞受賞の報を聞いて、変な話ですが、わが国の判断力の無さや責任能力の無さがこれほど酷いものであったのかと、あらためて驚いています。
ノーベル委員会は、田中さんの小さな基礎研究がその後の科学技術の発展にとって非常に大きな貢献をしていることを的確に見抜いている。これは、それだけ公平に大きな観点から物事を分析し評価する能力を持つ組織であることを物語っていると思います。
それに対して、雇い主である島津製作所の方は、本人が昇格試験を受けなかったことも影響しているとは思うが、少なくともその研究の偉大さを解っては居なかった。この両者の違いは、小さな様に見えて非常に大きい。分析能力や組織の掌握・管理能力として考えるならば、比較にならない程の格差で有ると思う。
考えてみれば、結果のよしあしは別として、世界にはこのように地道に活動し自分の責任を果たしている仕組みがまだまだ健在なようだ。それに大してわが国の現状はどうなのだ。
政治の世界では行き当たりバッタリのゴリゴリの利権屋が跋扈し、経済の分野ではグローバルな見地から見ることの出来ない目先の利益屋が幅を利かす。学術の世界でも、政党やマスコミとツルンだ連中だけがおいしい思いをしている。マスコミはその本来のあり方を忘れて自分でも確信を持てないような記事を付和雷同的に垂れ流すだけの存在となっている。
これで一体、激動する世界に対処することが出来るのだろうか。何故わが国はこんなにも無責任な集団になってしまったのかと、本当に嘆いている。
アメリカがこうしたからこんなことになってしまったとかとその責任を外国に押し付けるのではなく、もっと主体的に我々自身が変わる・変える意思を持たなければどうしようもないと思う。
地道な態勢の見直しが行われることを切に希望する次第です