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(回答先: Re: 民衆の動きが操られているのが現代国家の特徴? 投稿者 指名手配 日時 2002 年 9 月 30 日 02:58:33)
たしかにマスメディアは頼りない。ことに日本の代表的なマスメディアである大新聞の見識の不足や権力に対する脆弱さには怒りを覚える。“社会の木鐸”なんかではなく、部数を優先させる大衆紙だからといってしまえばそれまでだが、ご指摘の通り、せめて99年にシャトルで狼煙を上げた若者の反グローバリズム運動を、その事実だけでも報じてもらいたかった。たとえ意味ははっきり捉えられなくても、新しいことが起これば、とにかく事実を記録し、読者に知らせるのがジャーナリズムの基本であるはずだ。
>民衆の動向をいかようにも作り上げる技術を支配層は持っていると思いますが。
支配層の力をあまりに悲観的に過大評価しているような気がする。戦時中の日本などと違って、現代は民衆をマインドコントロールする操作はそう簡単ではない。たとえ主要マスメディアが支配層の代弁者に成り下がろうと、少数の目覚めた人は必ず存在するし、政界であれば野党もいる。インターネットなど情報の交換手段が多様化し、情報の範囲も国際化しているので、真実が洩れ出るチャンスは多く、それは権力側に対する疑惑として広がって行くのではないか。
情報操作の技術と言っても、完璧な技術は考えられない。マス社会は急速に進化しており、価値観やライフスタイルは多様化し、かつ人間の、ことに心理面を対象とする学問は未熟だ。統治者のプロジェクトが大掛かりであればあるほど、矛盾やほころびは出やすい。ブッシュ政権がイラクへの軍事行動を急いでいるのは、9・11事件に対する国民の報復感情が薄れないうちにと考えていると思うが、所詮9・11とイラクを結びつけることには無理があり、そろそろほころびが目立ち始めたと思う。もちろん、だからと言ってイラク攻撃をやめるとは思わないが。