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(回答先: Re: 米国と日本の超富裕支配層による国民支配を打ち破るため・・・・ 投稿者 劇場版マクロス 日時 2002 年 9 月 08 日 22:22:40)
次のものも示唆に富むものだと思います。
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アイルランドに旅して日本との違いを考えた [霍見芳浩のニッポンを斬る]
http://gendai.net/contents.asp?c=022&id=146
今週はアイルランドに来ている。少なくとも毎年一度は、世界の大国などになる気もない国から日本と米国、そして世界を考えるためである。これで、大国熱病に狐つきのようになっている国々の愚かさがよく分かる。
アイルランドは人口がわずか480万の国だが、英国という大国熱病の国と狭い海峡を隔てただけという地理の偶然から、英国から侵略されては迫害されてきた。日本に対する韓国と似ている。
民族上は、古代ケルト人の末裔(まつえい)で、スコットランド人といとこ同士だが、スコットランド人がキリスト新教に帰依してからは、カトリック教徒のアイルランド人を敵視してきている。この状態は現在の北アイルランドでの両者の抗争につながっている。
アイルランドには蛇がいない。これは気候や地形のせいなのだろうが、土地の伝説では「守護聖人の聖パトリックが5世紀にアイルランドに来て蛇を退治してしまった」とされている。もちろんこれは寓話で、聖パトリックの布教活動によって、古代ケルト人が土俗信仰を捨ててカトリックに帰依した事実を物語っている。
アイルランドは北海道より少し大きいが、夏は低温で農作物の適地も少ない。アイルランドの国色がグリーンなのからもうなずけるように、全土がグリーンの草やコケで覆われている。激しい風雨による浸食で表土が流されて石コロや岩がムキ出しになっている。
貧しい国だったが、偉大なアイルランド文学と豊かな演劇を生み、歌曲や民謡の宝庫となった。今では、伝統のタップダンス(ジグ)を洗練して、リバー・ダンス団が世界的に有名なみごとなラインダンスのショーに仕上げている。
暮らしは貧しくとも、文学、演劇そして歌曲という普遍的な知的財産を生み続けている。アイルランドに来てみると、「一国の人類への貢献」とは、車や電子品という物質ではなく、文化や文明での貢献が重要だとよく分かる。今では、早くからEUに加盟して、ハイテク品の輸出で経済再生に成功している。
明治の日本に帰化したのがアイルランド人のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)で、日本人妻をめとった。しかし、「日本の男性が妻や娘を平気で殴るのだけは許せない」と故郷の友に書き送っている。オペラ好みでも粗野で男尊女卑の小泉首相では日本の将来が思いやられた。
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