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(回答先: 経済がわからないのですが 投稿者 劇場版マクロス 日時 2002 年 9 月 01 日 02:51:20)
劇場版マクロスさん、こんにちわ。
>入ってくるお金>出て行くお金 を考えて守ってけばこれほどまでに国の借金が増え
>ないはずなのに・・・・と誰もが思うはず。
入ってくるお金=出て行くお金 では経済成長がそれほど迅速には達成できないという考えをベースに、通貨が価値実体とリンクしていない管理通貨制では、今日でこそデフレが問題になっていますが、持続的なインフレ政策が可能だと思われていたからでしょう。
「出て行くお金」を借金で少々増やしても、経済成長に貢献し、“重み”のほうは徐々に軽減していくと判断し、借金漬けの道を走ったと推測できます。
このような判断は、政府に限らないことで、80年代までの家計も、借金して住宅を手に入れても、給与が上がるので、“重み”は軽減していくと考えていました。
>難しくしている、要素ってなんでしょうかね。
経済成長至上主義でしょう。入ってくるお金<出て行くお金 という財政政策を採れば、経済成長が加速され、企業も潤うのですから、それをやめるべきという議論はあまり出てきません。ツケを回しても将来に向け軽減化されていくのなら、今の儲けを犠牲にしろと言うに等しい政策に反対するほうが変人扱いされるということにもなりかねません。
現在の困難は、前述の論理が現実によって裏切られたことにあります。
インフレターゲット論が今なお唱えられているように、管理通貨制では、通貨政策でデフレが解消できるという思いも根強くあります。
ところが、利潤の極大化をめざして活動する“資本の論理”のほうが、通貨当局や政府が採れる政策よりも強いのです。
財政政策を担っている財務省は、そのような“資本の論理”に真っ青になっているでしょう。