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(回答先: 甘い汁を吸ってきた人たちへ 投稿者 596 日時 2002 年 9 月 03 日 07:24:26)
近代政治の根本には、「社会的な富の再分配」という重要テ
ーマがあります。社会全体で生み出された富を政治の力でどの
ように再配分していくか。この視点を忘れなければ、一般市民
が長期にわたる自民党による社会主義的経済政策とか地元利益
誘導政治とか公共事業というものを企業会計の視点から単純に
批評判断するわけにはいかないことがすぐに分かるはずなので
す。
私は、何者かの心理・情報操作や下品な大衆心理の影響を受
けた国民の多数派の「移ろいやすい一時的な思い」とか「誰か
が作ったインチキイデオロギー」に仕えることを国民に約束し
て当選するイデオロギーサラリーマン代議士は信用できません
。
それこそ、国全体の利益とか社会の現状とは直接には切り離
された、ただ一時の風潮やらイデオロギーを機械的に実行に移
すことを仕事とする「現実政治」にとって危険な存在ではない
でしょうか。
利益誘導型代議士には地元の企業・住民や関係業界を通じて
国全体の利害との結びつきがあります。
今までの日本政治は地元代議士に自分たちに利益をもたらす
ことを第一に期待する住民側の全体としての傾向が大きく影響
してきたのです。こういう現状では、利益誘導・便利屋・仲介
斡旋業機能に力を入れる政治家しか当選しないし、実際の政治
活動を行うことすらできなかったでしょう。脅しが得意なギャ
ングや地方豪族に似ていないと政治が出来なかったという現実
の中で政治家をしてきた人々を、いちいちそれを理由に断罪す
る資格が誰かにあるのでしょうか。
もちろん政治家が土建業者幹部と癒着して国民の税金をかっ
ぱらうことをいつまでも許してよいというわけではありません
し、将来の国政を地元・業界利益誘導型政治家ばかりにまかせ
るわけにもいきません。
それでも、国民の政治感覚が今よりマシなものにならなけれ
ば、今よりひどい状態をもたらす人物を代議士に選ぶことこと
になってしまいます。自由党を除く野党は論外です。