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東京新聞で「嘘のような話」と題する湾岸戦争についてのこんな社説を見かけた。
嘘のような話
(前略)
一九九〇年七月二十五日、クウェート国境にイラク軍を集結させたサダムは、バグダッド駐在のアメリカ大使エイプリル・グラスピー女史を招いた。
(中略)
アメリカ大使は答えた。
―アメリカはイラクとクウェートの争いを含めて、アラブ諸国間の紛争については意見をもちません。
(中略)
サダムは、これでアメリカがクウェート侵攻に青信号を出してくれたと判断したらしい。イラク軍が一挙にクウェートを占領したのは、一週間後の八月二日であった。
(中略)
不運な女性大使は上院に喚問され、やがて外交官をやめていった。
しかし、サダムをなだめすかすような妥協的訓令をあたえたのはブッシュ一世大統領の側近達で、ワシントン頂上部は状況を十分につかんでいなかったのである。
期せずしてサダムの野心をそそのかしたのは、アメリカの失態だったと言えないこともない。
新型兵器やミサイルをあたえて、アメリカが手塩にかけて育てた独裁者を征伐することは、天与の使命だとブッシュ二世は信じているようである。
(後略)
この記者はマジでこんな事を思っているのだろうか?
CIAとクウェートとの密約が公表され、クウェートのイラクに対する執拗な挑発なども含め、湾岸戦争はアメリカの謀略によってもたらされた事が確実視されている現在、「失態」だなどとよくも平気で言えるものだ。
「独裁者を征伐…」とあるが、だいたい独裁やら大量破壊兵器云々はイラクを攻めるための単なる口実に過ぎないでしょうが。
まったく、これこそ嘘のような話だ。