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(回答先: 【世界経済を認識する基礎】 “あっしら”的経済概念の説明:まとめ 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 08 日 16:46:34)
あっしらさんの精力的な投稿活動に敬意を抱いている者です。
しかし小生にとって経済はとっつき難く、生来怠け者のせいで思考が苦手、難解な専門用語を見ただけで投げ出したくなります。
にもかかわらず、あっしらさんの文章を上っ面だけですが通読(通覧?)した限りでも、現状分析の鋭さに啓発される部分が少なくありません。そして何よりも、あっしらさんには他の経済論者にはない貴重な何かがあるように感じられます。その何かとは、いわば物事を根源的に見る眼、あらゆる事象や言葉を大本に立ち返って考えるラディカルな姿勢であるように思われます。
曹洞宗の開祖、道元は、若いころ修行のために中国へ行きます。そこである禅師と問答を交わします。
道元が語録を読んでいると、
「何のために読むか」と質問されます。
「古人の行いを知るためです」
「なぜか」
「------」
「------」
こうして「なぜか」「なぜか」を連発されます。
「郷里に帰って人に教えます」
「なぜか」
「衆生に利するためです」
「究極のところ、何のためなのか」
道元はびっくりし、困惑します。
今の世相が、濃い霞に覆われたように曖昧模糊としている最大の原因は、「なぜか」「なぜか」と果てしなく問うラディカリズムの欠如であると思っています。
今後も、怜悧にして貴重な論文を発信し続けてくださるよう願っております。