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(回答先: Re: ユダヤ人は鋼鉄の心を持つ超タフな民族だ。⇒どこからそのような力が湧くのだろう 投稿者 甘南備の住人 日時 2002 年 11 月 10 日 09:33:03)
その論法を推し進めれば、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺を正当化しかねないところまでいく。日本人をかつてのユダヤ人のように問答無用で虐殺されても文句が言えない立場に追いやろうとする極めて危険で有害な論法だ。
「汚くても自分さえよければいい」等と考えている個人や集団に誰が共感しようか?むしろ毛嫌いされ、万一没落の際には手を差し伸べるところすらなく、かえって侮蔑と嘲笑の的となるだけだ。
近視眼的な「自分勝手」な思考は、結局長期的には民族にとっても国家にとっても不利益をもたらすだけだ。
借問する。もし貴殿が外国人で、自国の利益しか眼中になく他国や多民族の利益を侵害しつづける日本人がいたら、もし日本が没落した場合助けるか?あるいは同情や共感を寄せるか?
現実にユダヤ人が建国した国家であるイスラエルのパレスチナ人への蛮行の数々によって、「ナチスドイツによる哀れな被害者」という意味でのユダヤ人への同情と共感が世界的に薄れ、特に欧州地域における極右ネオナチ(フランスのルペン、オーストリアのハイダー他)台頭の一因となっているではないか?(オーストリア自由党の党首ハイダーなどは、パレスチナへのイスラエルの侵略や蛮行を例に挙げて「もはやユダヤ人にナチスドイツの過去を批判する資格はなく、我々もユダヤ人へ引け目を感じる必要はない」と公言して憚らないではないか?)
「タフに生きる」などと格好をつけていても、所詮利己主義を他人に押し付けるだけの「自己チュー」になることを勧めてるのであれば、身を滅ぼすだけだと忠告しておこう。私は少なくともそのような主張には共感しないし、そのような身勝手な人間は信用できないし付き合いたくもない。無論、そんな主張をする国家や民族ともだ。
参考までに言えば、同じユダヤ系でも米マサチューセッツ工科大学教授ノーム=チョムスキーなどは米国のみならず、イスラエルの侵略主義的傾向をも厳しく批判しているのをはじめ、現在のイスラエル政府を支持しない「反イスラエル」的なユダヤ系市民はいくらでもいる。