現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
日本固有の在来魚種を激減させ、古来からの河川環境を破壊し各地で問題になっているブラックバス。
以下に転載するのは「外来魚のリリースを禁止」した滋賀県の条例に関する読売新聞の特集記事。
わずかな一時の楽しみのためだけに、ブッラクバスを日本の河川に存在させる事を容認する集団
「日本釣振興会」のトップが、国会議員「麻生太郎」であることがこの記事には、はっきりと書かれている。
これは非常に面白い。
日本固有の「在来種」より、何処かの国の「外来種」を重んじているこの集団には、
日本の自然に対する配慮など存在しない。
これは単にブッラクバスという魚だけの問題では無い と私自身は思っている。
----------------------------------------------------------------------------------
釣り上げた魚を持ち帰らず、川や湖に返す「キャッチ・アンド・リリース」。
滋賀県で十六日、ブラックバスなどの外来魚のリリース(再放流)を禁じる条例が
全国で初めて成立した。
「リリース禁止はバス釣り禁止と同じ」と猛反発する釣り人らに対し、
地元漁師や環境保護団体からは賛同する声があがっている。
滋賀県がリリース禁止に踏み切った背景は何か。
琵琶湖の現状と全国のリリース禁止に向けた動きを探った。
地方部 芳村健次
〜中略
琵琶湖では、一九七四年に確認されたブラックバスが八○年代に激増。
九〇年代にはブルーギルが大繁殖した。魚食性の強い両魚の増加とともに、
琵琶湖特産のフナずしの材料になるニゴロブナやホンモロコなどは激減した。
一方で、琵琶湖の主役は、ブラックバス目当ての釣り客となった。
バス釣り人気を押し上げたのが、キャッチ・アンド・リリース。
生き物の命の尊重と、資源保護を目的とした米国生まれの考え方は、
日本の若者にすんなりと受け入れられた。
今では、琵琶湖を訪れる年間約七十万人のバス釣り客のほとんどが、リリースを実行している。
滋賀県の「琵琶湖レジャー利用適正化条例」は、在来種保護の観点から、
このリリースを全面的に禁じている。しかし、釣り人らの反発は予想以上だった。
今年六月、県が条例要綱案を発表すると、釣り愛好家団体や琵琶湖の貸舟団体は、
条例撤回を求める要望書を国松善次知事に提出。
県が募集したパブリックコメントには、一か月間で約二万二千件の意見や提言が寄せられ、
その九割がリリース禁止に反対だった。
逆に、県漁協連合会の久保朋彦指導部長(49)は
「外来魚を容認したら、最後には琵琶湖の在来種はいなくなる」
と条例を後押しするなど、環境保護団体や学者の中では支持する声が圧倒的だった。
県は「琵琶湖の生態系や在来種を守るためには不可欠な措置」という姿勢を貫いた。
〜中略
日本のバス釣り人口は推定三百万人。
キャッチ・アンド・リリースと一体で人気が拡大してきた。
釣り人や釣り具メーカーなどでつくる
★「日本釣振興会」(東京都中央区、麻生太郎会長) の井上悦朗専務理事(61)は、
「リリースは釣り人の自由。条例で縛るのはおかしい」とし、
「リリース禁止で釣り人が減れば、県の思惑と違う方向に進み、外来魚は減らない」と指摘する。
また、外来魚より環境破壊こそ在来種減少の原因と主張するのは、
滋賀県フィヅシングボート協同組合の寺田京二理事長(64)。寺田理事長は、
「琵琶湖の総合開発で在来種の産卵場となるヨシ帯の70%がなくなった。
ブラックバスが増える前から在来種は減少傾向にあった」と語気を強める。
滋賀県自然保護課の川上毅課長は
「在来種が住みにくい環境になっているのは間違いない。
それを含め、考え得る原因についてすべて対策を講じていく必要がある」と理解を求める。
以下略
-----------------------------------------------------------------------」
読売新聞 2002年10月20日
■2002年 列島を行く 広がる「外来魚リリース禁止」 生態系破壊 危機感強く