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　２０世紀後半は、アメリカ対ソ連、資本主義対共産主義の二極対立の時代でもありました。
しかし８９年のソ連崩壊によって二極対立は終わり、今はアメリカ中心の一極集中か、はたまた多極化か、と迷走しています。
そんな中で改革・開放政策を進める中国やドイモイ（刷新）政策を掲げるベトナム等とは一線を画し、意固地にソ連型の共産主義体制を続ける北朝鮮は、昔の夢を追い駆けている人々にとってはアメリカ帝国主義に対抗する最後の砦に見えるのかも知れません。
しかし残念ながら、時代は移り、状況はかわってしまっているのです。

　どんなに美辞麗句で飾っても、北朝鮮の政治システムは破綻しているのは明らかです。

＞しかし、共和国は、これに対し、国と民族の尊厳・自主を守り抜くために軍事重視の先軍政治を実施し、革命的軍人精神を燃え立たせ、一致団結し 飢えに耐え経済的困難さを自力で切り開いてきました。
＞
９０年代後半に核ミサイルの開発を進める一方で、３００万人の北朝鮮国民が餓死しました。
１１０万の北朝鮮人民軍を維持する為の費用、そしてミサイル開発と発射基地建設の費用で食料を購入すれば、どれほど多くの人々を救う事が出来たでしょう。
戦争でも無いのに、死ぬ必要の無い人々が死んでいったのです。

一人の日本人として、二千万の北朝鮮国民を救う為であるなら援助は惜しみません。しかし、自分の権力を維持する為に先軍政治を推し進め、守るべき３００万の国民を飢え死にへと追いやり、拉致事件や不審船事件に関して
「あれは部下が勝手にやったこと。俺のせいじゃない」
と責任を他人に押し付ける金正日や、
北朝鮮の特権階級として好き勝手し放題をして来たよど号グループを救いたいたいとは思わない。

自分達を特別扱いするのは止めなさい。
北朝鮮にとっても、日本にとっても、あなた方はもう必要の無い、「いらない人間」なのですから。
よど号グループとくらべれば、時代の変化を痛感して日本赤軍を解散した重信房子のほうがよっぽど立派だと思います。

それとも拉致事件について
「あれは北朝鮮政府がやったこと。俺たちは関係ない。全て日本政府の捏造だ」
、と逃げるのでしょうか。それなら金正日と同類です。
そう思い込むのは本人の勝手ですが、何の関係もない人達を巻き込むのは止めて欲しい。
「あしたのジョー」になり損ねた人間のひとりよがりな夢に付き合っていられるほど、我々はヒマじゃないのですから。

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