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(回答先: JR西が内部告発窓口 「企業倫理確立を」と社長 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 10 月 17 日 19:55:05)
企業内で行われている不祥事をその企業の上位組織に伝えるのは、“内部告発”ではなく、「報告」か「直訴」(組織系統を超えた報告)である。
今回のJR西日本の制度を悪く考えれば、
● 不祥事が外部に漏れることを防止する
● どのようなことを“悪”と考えるのか思想チェックに利用する
● 経営中枢が末端組織を監視するシステムとして利用する
という公表している趣旨とは裏腹の目的がちらつく。
“内部告発”という説明の仕方にも胡散臭さを感じる。
このような制度を作らなければ会社の不祥事を止められなかったり上に伝わらない企業で、「通報者や通報内容は守秘義務の対象とし、告発による不利益が通報者に及ばないよう配慮する」と信じて内部告発に励む従業員がそれほどいるとは思えない。
このような制度を作るのなら、
1)不祥事は組織長(上長)に報告して、中止や改善を求める倫理規定とする。
2)報告を受けた上長は、さらにその上に報告し、経営中枢まで報告が上がるよう規定する。
3)1)の報告者は、報告した上長が改善を怠った場合、経営中枢組織に報告することができる。その場合、実態調査を行い、不祥事が事実でかつ報告を受けながら改善を怠った上長は懲戒処分の対象となる。
4)1)から3)までが十全に機能しない場合は、外部への告発を推奨する倫理規定とする。
というようなものであろう。