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それでは、前に出した宿題の答えを教えよう。
宿題とは、和歌山の毒カレー事件と、新潟の少女監禁事件が何故、起きたか、というものである。
毒カレー事件は、保険金詐欺の常習犯である林真須美被告が毒入りカレーを住民に食わせて、毒殺した、というものであった。
この事件が世間に与えた印象は、保険金詐欺をするような人間は、人殺しになる、うそつきは泥棒のはじまり、というものであった。
事件を知った日本全国の視聴者は、保険金詐欺という犯罪行為に、強い罪悪感を抱いたであろう。すなわち、この事件のおかげで、潜在的な保険金詐欺行為を防ぐことが出来たのである。得をしたのは?保険会社である。
この事件以後、保険金受け取りの審査基準が厳しくなった、と聞く。事件が起きたのは、ちょうど、保険業界にも外資が進出してきた時期だったことも、興味深い。
これは、余談だが、9.11ニューヨーク・テロによって、誰が得をしたか、考えて見るのもおもしろいだろう。今では、飛行機に乗るにも、保険料を取られるようになってしまった。
新潟の少女監禁事件によって、精神障害者=危険、という観念連合が形成された。そのうち、精神病者は、予防拘禁すべし、という法律が通るかもしれない。ナチスが実施した、悪名高き法律である。犯罪を犯していない人間を、監視、拘禁するのは、例え相手が犯罪予備軍だったとしても、憲法違反である。まして、精神病者は決して犯罪予備軍ではない。しかし、こういう猟奇的事件が喧伝されることによって、精神障害者に対する悪いイメージが形成されるのである。