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東京都台東区の「新東京タワー」区内建設誘致準備会(石山和幸委員長)が、次世代の地上波デジタル放送発信機能を担う高さ約600メートルと現在の東京タワー(333メートル)の2倍近くで、世界一の新東京タワー(仮称)を同区の上野恩賜公園に建設する基本計画を決めたことが5日、分かった。
2003年末に3大都市圏で始まるテレビの地上波デジタル放送の本格化で必要となる新タワーは、東京の新宿、八王子などへの建設計画があった。だがいずれも航空路障害の可能性などからほぼ消えており、上野は残された最有力候補地として浮上した。公園管理者である東京都の対応が焦点となる。
計画は低層部が鉄筋コンクリート、塔部が鉄骨造りで総事業費は約450億円。カナダ・トロントのCNタワー(553メートル)を抜き、ワイヤなどで支えない自立式では世界一高いタワーとなる。
同区内の商店街、観光連盟、町内会などでつくる準備会は、11月までに同公園を管理する東京都など関係各方面に計画を正式に説明し、賛同が得られれば年内にも台東区やタワーを利用するテレビ局などにも出資を求め、第3セクターの企画会社を設立。資金計画などを具体化させて事業会社に移行し、2007年の完成を目指す。
高層ビルの増加に伴い、現東京タワーからのデジタル電波発信では多くの場所で電波障害が発生しかねない。さらに携帯テレビなど、モバイル端末に安定的に放送を届ける上でも、より高い位置からの電波発信が不可欠。放送業界は「理想を言えば600メートルタワーは必要」(菅谷定彦テレビ東京社長)とし、条件が整えば応分の協力をする意向。
台東区の商工業界が新東京タワー建設を目指すのは、過去10年で2割程度減少した区内小売店販売の回復など、地元経済活性化への起爆剤としたい狙いだ。
高層階の展望台に加え、下層階に先端技術と芸術表現を統合した「デジタルアートセンター」(仮称)を設置。上野公園の緑地保全や景観に配慮し周辺美術館、博物館などとの連携による上野文化ゾーン再開発構想(ルーブル構想)の一環として21世紀型文化の発信基地とする考えだ。
◆浮上しては消えた計画
東京タワーに代わる新タワー建設構想は、ここ数年で相次ぎ浮上したが、周辺空港への航空路の障害となる可能性や、周辺地域の再開発計画と合わないなどの理由で困難になっている。台東区の「新東京タワー」区内建設誘致準備会は、航空路の障害問題がない上野は、残る「唯一の建設候補地」として実現に意欲を示している。
1998年9月、現さいたま市に、高さ500メートル級のさいたま新都心タワー建設計画が表明されたが、計画は進んでいない。同月には、東京タワーを運営する日本電波塔(東京)も、東京都港区の現東京タワー隣接地に高さ700メートルの新タワー建設計画を公表したが、東京国際空港への発着便への影響で立ち消えに。
2000年7月には東京都八王子市が、高さ370メートルのテレビ塔の多摩ニュータウンへの誘致を発表したが、米軍横田基地に近いことなどから消えた。
このほか、東京の秋葉原や新宿などでも新タワーの建設構想があったが、いずれも断念している。
ZAKZAK 2002/10/05
http://www.zakzak.co.jp/
★高さが666メートルになるのは、確実だろう。