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暗然たる拉致被害者「生存者」の気持ちをより苦しめ引き裂く「救う会」と北朝鮮当局は 投稿者 名無しM 日時 2002 年 10 月 04 日 23:47:29:

2002年10月4日『毎日新聞』夕刊11面の一部抜粋
>日朝首脳会談から約1週間後の9月25日、救う会は「全員をいったん帰国させ、北朝鮮に戻るかどうかの意思確認をすべきだ」との会の立場を明らかにし、「生存」とされた家族を安易に訪朝しないように説得した。家族会はこの姿勢を受け入れ同26日に方針決定した。

家族会の全員1カ月以内帰国要求の背景に「救う会」の入れ知恵があったことが毎日新聞夕刊一面に報道されている。家族は
>「飛んで行ってでも会いたい」という気持を抑えた。
しかし、生存者本人は家族以上に暗然とした気持になっている。
その生存者本人は
曽我ひとみさんは
>「ピリピリとした様子で誰かに脅かされながらしゃべっているみたい」
>「姉のこんな恐い顔は、見たことがなかった。」
(金子富美子さん談)
浜本富美恵さんの映像は
>笑顔のない映像
という表情らしい。
蓮池薫さんも公使とはじめて対談したときに困惑していた。
 拉致被害「生存」者本人たちのこういった暗然たる
表情には北朝鮮当局の幽閉同然の拉致被害「生存」者の北朝鮮生活根付かせ強制が根本にあるとともに、家族会に拉致調査団へ早期帰国を促させた「救う会」の、拉致被害「生存」者本人の苦悩とは無縁の対北朝鮮強硬主義があるのではないかと思われる。
拉致被害「生存」者は北朝鮮の「特殊機関」に拉致され、親子肉親の交わりを北朝鮮に引き裂かれた。帰国したくても帰国できないところに追いやられた。帰国の機会を窺いながら地道に自分の生活を彼らなりに築いてきた。そして北は彼らが北から帰国する気を失せさせるように、彼らを北の生活に根付かせ結婚までさせて子供までもうけさせた。さびしさむなしさをまぎらわすため、被害「生存」者たちはそういう北当局のみえみえの策動を見抜きながらそれにのったのである。子供抜きには夫婦だけでは異郷で生きる気も失せる。北の体制崩壊時に
北から韓国に脱出し帰国の機会を窺うためにも、生きる気力を充実させるため、妻子夫子をあえて
もうけた。たとえ朝鮮人として当分は子供を育てざるをえなくてもである。耐えて耐えてその妻子夫子供との生活に慣れてきたところへ急に北朝鮮が日本人拉致を日本政府に自白し、日本政府の使者と対面に思いがけずも直面することになった。彼らとしては体制崩壊時が帰国の機会と思い定めて忍耐を習慣化して生きてきたのに、急に故郷との家族との再会やら帰国の話が持ちかけられたのである。拉致被害「生存」者本人たちはあてがはずれたかたちで却って困惑した。とりあえず元気でいることだけを故郷の家族に日本政府の使者を通じて
伝えることにした。再会の約束からは逃げた形で。
そして政府拉致調査団が彼らに帰国を勧めると、今度は北での再会意思を強調した。彼らの本心はいったい何か?
それは二度と外部から家族を肉親の交わりを引き裂かれまいとする必死の思いである。彼らは故郷の家族、現地でもうけた家族いずれを選ぶということはできない。否絶対にそういうことは拒否するであろう。もう被害「生存」者本人は自分はどうなってもいとおしい子供だけは収容所に入れられている人々のような不憫な思いはさせたくないとの気持が一番被害「生存」者にとっては一番大事なのである。それ以外のなにものも望まない。
 第一、北の体制が崩壊しないうちに帰国だどうだと考えてみても到底現地の家族仲間とともに帰国できる保証はないのである。保証があるのは北朝鮮の朝鮮人が他人監視が必要な北の官僚専制体制から解放されたときしかないと思い定めているのに突然の「拉致解決」が日本政府から押しつけられた形ですすめられてゆく。
 この「拉致解決」は日本政府の独善解決であって、拉致被害「生存」者にとっての拉致被害解決では全然ないことが「救う会」にも日本政府にも考慮外にあることが、拉致被害「生存」者の苦しみをさらに引き裂くことになるであろう。

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