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(回答先: ほう……「拉致議連」の石破さんが防衛庁長官に…… 投稿者 YM 日時 2002 年 9 月 30 日 23:59:53)
http://www.kamiura.com/new.html
[要約]小泉首相は30日の内閣改造で、防衛庁長官の中谷氏を
交代させ、新長官に防衛副長官の経験がある石破 茂氏(45)
を任命した。中谷氏は有事関連3法制案の国会説明でもたつい
たり、情報公開に関するリスト問題で混乱したなどの責任をとる
形になった。石破新防衛庁長官は、拉致議連会長を防衛庁長官
就任を機に辞任すると述べた。
[コメント]ちょっと中谷氏がかわいそうである。あの有事法案は出
来が悪く、正当化するにはかなりの無理が必要だった。防衛大出
の中谷氏は軍事を理解しているので、そのような無理が将来の
日本に災いとなることに気がついたのだろう。厚顔無恥に居直る
ことが出来なかったのだ。また公開情報請求者リスト作成も長い
慣習として続いていた。現場では、あのようなことが問題になると
いう意識もなかった。本人どころか、上司も、周囲も、罪悪感なし
に行なっていた職務だったのだ。確かにリスト作成には問題や違
法性があるが、それは防衛庁・自衛隊全体を改善する必要があ
ることなのだ。そのためには石破氏より自衛隊を知っている中谷
氏が適任であったと思う。
石破氏のことだが、テレビの番組で彼が地元の後援会で有事法制の説明をするのを見たことが
ある。そのときの感想は、ずいぶんと乱暴な論理を言う人だと思った。いくら後援会という組織であ
っても、ちょっと乱暴すぎる防衛論理で、防衛庁長官として語れば間違いなく政治問題化すること
は必至であった。このあたりが石破氏の弱点になりそうだ。しかし北朝鮮に対して石破新防衛庁
長官就任は、かなり強いメッセージを発したと思う。そこで言えることは、石破新防衛庁長官は有
事法制への布石というより、北朝鮮対策を考えた上での任命と考えるべきだ。不破氏に国会で有
事法制案の説明をやらせることは危険すぎる。
http://www.kamiura.com/abc34.html
http://www.kamiura.com/new7_2k2.html
[要約]ロシアでは兵役(陸軍 2年)の代わりに、社会奉
仕活動を選べる「代替勤務法」が今月成立した。しかし
期間が3年半と長すぎるなど、内容に対する失望感が広
がっている。賄賂を使った徴兵制逃れや、兵士の脱走も
相次ぎ、徴兵制度は崩壊寸前だ。徴兵逃れの手口は、
医師に虚偽の診断書を書いてもらったり、徴兵司令部に
賄賂(相場は200ドル)を渡すのが一般的だ。プーチン政
権は05年までに総兵力を85万〜100万人に削減し、12
年に志願制に移行する目標を掲げている。しかし財政難
から、高い給与を必要とする志願制移行には、悲観的な
見方が一般的だ。
[コメント] 近代国家で、近代軍であれば、徴兵制をひくこ
とは国家の自滅を意味する。その理由は、近代国家に必
要な最先端の技術集団などの若年層を、無理やり軍隊
に引っ張り、空白な2年(兵役)をすごさせる事は、国家財
産の損失である。そんな国家は国際競争に勝つことは出
来ない。また近代軍はハイテク兵器を扱う技術集団であ
る。2年、3年の短期で兵役を終えては、熟練技術兵士は
育たないからだ。今でも「日本に徴兵制がひかれ、軍事
大国化する」と説く人がいるが、あきらかに軍事常識の
欠如だ。徴兵制で都合がいいのは、安い経費(給与)で、
多くの若者を大量かつ安定的に、軍隊に供給できること
だ。しかしそのために国家が国際競争力を失ったり、経
済が窮乏したのでは意味がない。中国も、ロシアも、韓国も、一刻も早く徴兵制を廃止して、全面
志願制に切り替えたいと願っている。アメリカや日本のように、志願制で主力部隊にハイテク兵器
を使いこなせる武装集団で占めたいからだ。しかし志願制をやりたくとも、財政的な負担で出来な
いのが現状だ。写真は第二次大戦で死んだ兵士に敬礼をするロシア軍儀杖兵。モスクワ
の赤の広場で、5月9日の対独戦勝記念日
http://www.kamiura.com/new5_2k1.html
[要約] 1日のフィリピン反政府デモは、不発に終わ
ったエストラダ前大統領派のクーデターの一部で、
抗議集会に集まったデモ参加者と、国軍兵士の反
乱部隊が大統領府を襲撃する計画だった。デモ参
加者には一人百ペソ(約千円)が支払われていた
が、その配る資金が足りなくなり抗議行動は消えて
しまった。また国軍への協力要請が失敗し、首謀者
のエンリレ上院議員たちは逮捕された。
[コメント]政治に不満な貧民層を集め、参加費(日
当)を配り、集会でハイに盛り上げ、市内や大統領
府周辺で騒乱状態を発生させる。その騒乱に乗じ
て国軍の一部が放送局や新聞社を占拠する。それ
から大統領や政府要人を逮捕する。伝統的という
か、古典的というか、これが低開発国の軍事クーデ
ターの基本パターンである。いくら民主主義が未発達のフィリピンでも、こんなことで政権が奪えると
考えたのは、クーデター派の政治家や軍人が幼稚かあるいは高慢だからである。こんな幼稚なクー
デターなら、対抗手段(制圧)は山ほどある。市民生活でテレビなどのメデアが発達し、携帯電話や
インターネットが普及したフィリピン社会では、もうクーデターなどの政治手段が成功するはずがな
い。そんな基本的なことも知らないで、クーデターを計画したとは笑止千万である。そういえば憲法
を改正して自衛隊を合憲とすれば、日本に徴兵制が復活するという人がいるが、あれも明らかに軍
事常識の間違い。これからの日本社会に徴兵制復活は無理であるし、もし徴兵制を導入すれば、
自衛隊の戦力は直ちに弱体化する。あの中国の人民解放軍でさえ、現在の徴兵制をやめて、ハイ
テク兵器を操作できる高度な軍隊を建設しようとしている。もし日本で徴兵制をとやかくいうなら、現
代の徴兵制を科学的に研究して欲しい。でないとフィリピンでクーデターを計画した同レベルの政治
家になってしまう。写真は大統領府に押しかけたデモ隊と、それを銃で阻止する警官隊。4月
1日 夜。なお逮捕されたエンリレ上院議員は、抗議集会で参加者に「大統領府に抗議に行こう」
と呼びかけたのは事実だが、本当にクーデター計画案を持っていたのかは不明だ。フィリピン政府
側の巧妙な謀略という見方もできる。