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09/24 09:26 6千万人が危険な飲み水 バングラデシュのヒ素汚染 外信34
【ワシントン23日共同】バングラデシュで、地層中から溶け出
したヒ素による地下水の汚染が深刻化、総人口の半分近くに当たる
六千万人もの人が、世界保健機関(WHO)の指針値を超える水を
飲んでいるとの現地調査結果を、米国、カナダ、フランスの国際調
査チームがまとめ二十三日、発表した。
マンガンや鉛などの重金属汚染も深刻で、調査チームは代替水源
の開発や汚染除去装置の整備などの対策強化を求めた。
調査チームが、一九九八年末から九九年にかけて同国内百十二カ
所の井戸で住民の飲み水を分析した結果、ヒ素の最高濃度は一リッ
トル中○・六四ミリグラムで、サンプルの48%が、WHOの指針
値同○・○一ミリグラムをオーバーしていた。飲料水中からは、発
がん性が指摘されているクロムや鉛、神経毒性があるマンガンなど
も高濃度で検出された。
汚染は周辺のインドにも及んでいる可能性が高い。
バングラデシュでは九○年代半ばからヒ素汚染が深刻化、各地で
中毒患者が報告された。河川や池の水が不衛生で飲めないため、井
戸水に頼る人が増えたことで被害が拡大したとされる。ヒ素鉱害で
大きな被害が出た宮崎県・土呂久鉱害の経験をもとに発足した同県
内の市民団体などが対策に協力している。
調査チームの一人、カナダ・子供病院のビブヘンドラ・サーカー
医師は「汚染の少ない井戸への水源の変更や河川の水を消毒して飲
むようにするなどの対策が急務だ」としている。
(了) 020924 0925
[2002-09-24-09:26]