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(回答先: むしろ、 投稿者 ラブ&缶ピース 日時 2002 年 9 月 15 日 04:12:38)
大麻による薬物依存と異常行動
要約: 大麻(Δ9‐tetrahydrocannabinol:THC)は身体依存,精神依存,耐性を形成するとされているが,他の乱用薬物より比較的弱い.このことは動物実験においても同様である.むしろ大麻の危険性は薬物依存より急性効果の酩酊作用,認知障害,攻撃性の増大(被刺激性の増大)が重要である.
日本薬理学雑誌
http://wwwsoc.nii.ac.jp/tjps/kyoto/fpj/TOC01-117(1)/00-117-035.html
有機溶剤乱用による動因喪失症候群とその治療
要約: 動因喪失症候群(amotivational syndrome)は,有機溶剤や大麻等の精神作用物質使用によりもたらされる慢性的な精神症状群で,能動性低下,内向性,無関心,感情の平板化,集中持続の困難,意欲の低下,無為,記憶障害などを主な症状とする人格・情動・認知における遷延性の障害と考えられている.1960年代に,動因喪失症候群は長期にわたる大麻使用者における慢性的な精神症状として報告された.
日本薬理学雑誌
http://wwwsoc.nii.ac.jp/tjps/kyoto/fpj/TOC01-117(1)/00-117-042.html
大麻の肉体に及ぼす作用は、心拍の増加、目の充血、口・喉の渇き等が知られている。大麻を使用すると、短期的な記憶や理解の障害をきたし、時間の感覚を変え、集中力や注意力を必要とする仕事、例えば、車の運転などの能力を低下させる。 使用者はしばしばフィルターなしで煙を吸い、肺に出来る限り長く留まらせるため、肺やその機能系に障害を与える。マリファナ(乾燥した大麻の葉を刻んで、シガレット状にしたもの)の煙はタバコより多くの発癌性物質を含むことも知っておかなければならない。
大麻の長期使用者は、精神的依存に陥り、同じ作用を求めて、使用頻度・量を増して行き、大麻が自分の生活の中心になる。大麻の主成分(THC)は体内に入ると、体脂肪中や脳組織に1ヶ月以上も留まる。マリファナはタバコより1.5倍以上のタールを含んでおり、静脈洞炎、気管支炎、肺気腫をもたらしやすい。 長期間毎日使用したとき、病気に対する免疫力も落ちる。個性や性格の変化が起き、マリファナ中毒者は偏執的な思考に陥り、作業の生産性低下、学業低下、運転能力の低下などをきたす。マリファナはまた生殖機能に影響し、遺伝的障害や突然変異などをもたらす。男性では、男性ホルモンの低下をきたし、女性では、生殖細胞に障害を与える。胎盤を通過するので、薬物は胎児に達し、その影響で、遅産、流産、早産などをもたらす。
資 料 国立衛生試験所 薬品部麻薬室
http://www2s.biglobe.ne.jp/~gakuyaku/yakuranyou.htm