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情報衛星:来年2月、初の打ち上げへ 独自に画像情報収集
日本初の情報衛星が、来年2
月に打ち上げられる見通しにな
った。米軍の提供や米国の商業
衛星からの購入に頼っている衛
星からの画像情報を独自に収集
するのが目的。しかし、収集し
た情報を政府内で総合的に分析
し、実際の政策に生かすための
組織の整備が進んでいないた
め、情報が有効活用できるかど
うかは未知数だ。
政府は、98年8月に朝鮮民
主主義人民共和国(北朝鮮)がテポドン・ミサイルを発射したことをきっかけに、同年12
月、情報衛星の導入を閣議決定。今年度までに2500億円をかけて、衛星4機と受信施設
など地上システムを整備した。
打ち上げられるのは、デジタル写真を撮影する光学衛星(分解能力1メートル程度)と、
夜間や雲のかかった地域も撮影出来るレーダー衛星(同1〜3メートル程度)の計2機。い
ずれも、高度400〜600キロの低軌道を南北方向に周回し、1日1回以上の定点撮影が
できる。来年7月にもそれぞれ1機ずつを打ち上げ、当面は4機体制で運用する計画になっ
ている。
宇宙の開発・利用は69年5月の衆院決議で「平和の目的に限る」としている。政府は、
外交・防衛に必要な情報を収集するだけでなく、災害情報など一般的な危機管理にも利用す
ると説明しているが、防衛庁幹部は「中国や北朝鮮などの軍事基地を定点観測するため、独
自の情報源を多様化することは必要だ」と強調する。衛星に対する期待は事実上、アジア地
域の安全保障情報に絞られている。
政府・与党内には、「商業衛星から買える情報を、巨額の予算をつぎ込んで自前の衛星で
収集する必要があるのか」との疑問の声もあり、情報を有効活用する体制作りが課題になり
そうだ。 【鬼木浩文】
[毎日新聞8月13日] ( 2002-08-13-20:42 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20020814k0000m010066000c.html