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三井前公安部長が全面否認 大阪地裁で初公判
捜査情報を漏らす見返りに飲食の接待などを受けたとして、収賄と公務員職権乱用などの罪に問われた前大阪高検公安部長、三井環被告(58)=懲戒免職=の初公判が三十日、大阪地裁(伝田喜久裁判長)で開かれた。
検察庁の裏金問題を告発してきた三井被告は冒頭、「私は犯罪を決して行っていない。犯罪行為は、私を逮捕、起訴した検察側に存在する」と主張。起訴自体が不当だとして公訴棄却を求めた。
また、弁護側は「検察内部の犯罪が被告によって公表されることを防止するために容疑もなく起訴したもので、公訴権の乱用に当たる」などと述べた。
検察幹部が収賄罪で起訴された前例のない事件は、公判冒頭から全面対決の構図が鮮明になった。
一方、検察側は公判部副部長や捜査の主任検事だった特捜部副部長が立ち会うなど異例の態勢で臨んだ。
起訴状によると、三井被告は昨年6月から7月にかけて、元暴力団組員、渡真利忠光被告(40)=贈賄罪で公判中=に捜査情報を漏らす見返りに、クラブでの飲食など計約28万円相当の接待を受けるなどした。
特捜部は今年4月22日、三井被告の最初の逮捕容疑となった詐欺などの共犯として、暴力団組長(55)、元警察官の会社役員(57)も逮捕したが、起訴猶予処分にしている。
■三井被告をめぐる経過
1996年7月 高松地検次席検事時代に弁護士の接見交通権を不当に制限したとして、減給の懲戒処分を受ける
99年7月 大阪高検公安部長に就任
2001年2月 暴力団組長の親族名義の競売マンションを1651万円で取得
01年4月 調査活動費が私的に流用されたとして、高松市のミニコミ紙社主が検察幹部らを告発した際に告発状を作成(告発は嫌疑なしで不起訴)
01年6−7月 マンションの売買交渉をめぐり知り合った渡真利忠光被告から、飲食や女性の接待を受ける(起訴状による)
01年7月 渡真利被告から頼まれた暴力団組員に関する前科調書を不正に取得、神戸市中央区役所に虚偽の転入届を提出(起訴状による)
01年8月 同区役所から登録免許税の軽減措置を受けるための証明書を詐取(起訴状による)
02年4月22日 大阪地検特捜部が詐欺、公務員職権乱用などの疑いで逮捕
02年5月10日 特捜部が収賄容疑などで再逮捕。懲戒免職の通知を受ける
02年5月30日 特捜部が収賄、公務員職権乱用罪で追起訴
02年7月3日 人事院に懲戒免職の取り消しを求める審査請求書を郵送
02年7月30日 大阪地裁で初公判
http://www.sankei.co.jp/news/020730/0730sha103.htm
関連情報
「逮捕は口封じだ」前大阪高検公安部長を追起訴
http://www.asyura.com/2002/bd18/msg/319.html
元大阪高検・公安部長、三井環容疑者の声明を全文公開
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/762.html
検察の調査費横領疑惑の告発をした元事務官逮捕
http://www.asyura.com/2002/bd18/msg/875.html
大阪高検公安部長逮捕 記事一覧
http://www.asahi.com/national/prosecutor/index.html