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(回答先: あっしらサンほかへ 投稿者 baka 日時 2002 年 7 月 08 日 21:55:21)
bakaさん、こんにちわ。
書き込みを丹念にお読みいただきありがとうございます。
質問の内容については、私自身の疑問であり、どうしてもというわけではないが知りたいことでもあります。
そういう意味で、単なる推測ですが簡単に...
>1.「国際金融資本家」なる秘密結社なりシンジケートは現実に存在するか?
かつては、商売人仲間という感じでグループを形成していたと思っています。
商売人仲間ですから、利害対立もありますが、より上位の共通利益のために動いたはずです。
「国際金融資本家」の支配が長続きしているのは、商売人に徹して、直接政治権力の掌握に動かなかったことによります。
政治権力を握ることは華々しく自尊心も高められますが、矢面に立たなければならない存在です。たわいもない変動で、一族郎党がある時代で消滅してしまう可能性さえあります。
しかし、政治権力を行使しなければ、「国際金融資本家」の利益を拡大することができないどころか、広がった権益を維持することもできません。
そのために、「国際金融資本家」の共通利益に沿って動く人物を権力の地位に就けることを重要なテーマとして持ち続けたと思います。
政治権力者が「国際金融資本家」の操り人形であることがわかれば、「国際金融資本家」も矢面に立たされることになります。
統治形態としては王制・独裁制・民主制などなんでもいいのですが、「国際金融資本家」が操っているわけではないという雰囲気にするためには、どちらであれ国民多数がそれらを支えているという意識を持つものでなければなりません。
一番理想的なのは、国民多数が“自発的”に「国際金融資本家」の利益に沿った判断をすることです。
それを実現する方法が、学校制度やメディアを「国際金融資本家」の利益に沿った価値観を醸成する機関にすることです。
このシステムがいったん軌道に乗れば、それほどしゃかりきになって策動を巡らす必要はありません。自動的に新しい代理人が育っていきますから、ポイントポイントでの舵取りだけ気をつければいいと言うことになります。
「国際金融資本家」は商売人だけあって、ちんけな権力志向者とはちがって、対立をなくすというような単純な仕掛けにはしません。
国民多数が自分たちで選択しているという気持ちにさせるために、レースのパンティと包み込むようなコットンのパンティを用意します。場合によっては、色や柄でも選べるようにします。しかし、ノーパンを選択するような動きは、危険な思想として指弾し、危険で排除すべきものとします。(陰謀論のようなものさえ、ガス抜き効果や得体の知れない強大な力への畏怖効果があるのである範囲で許容します)
近代の歴史のなかで、「国際金融資本家」の権益地域は拡大すると共に権益の量も拡大しました。そして、それとともに、利害対立のほうが強かった別の「国際金融資本家」に対しても、より上位の共通利益でまとまったほうが有利だと判断するようになりました。
こうなると、一国内で価値観をある方向に持っていくという操作では不十分になり、国際的な価値観情勢と政策調整機関が必要になります。
U.N.(国連)やIMF・世界銀行といった公的な機関もあれば、三極委員会やビルダーバーグのような民間組織もあります。
しかし、これらも表に出ている組織ですから、矢面に立つ恐れがあります。
「国際金融資本家」は、そういう機関で活動する人たちの価値観や理論的基礎を方向付けることを考えていると思います。
国際機関はしょせん各国権力機構の意向を受けた人たちが集まって活動する組織ですから、影響力が強い国の権力機構を抑えていれば問題ありません。(戦後世界では米国ということになります)
米国の外交評議会や英国の王立戦略研究所は、濃度的に言えば、「国際金融資本家」の意向が強く染み込んでいる組織だと考えています。
「国際金融資本家」自身は、必ずしも政治や経済の理論に詳しいわけではありません。身の回りの世話をする執事と同じように“知的執事”を雇っています。
目的は世界の富をできるだけ多く自己(共通利益グループ)のものにするという単純なものですから、それを実現するための政策を考える“知的執事”が優れていれば済むわけです。
こういうことから、頂点に立つ「国際金融資本家」グループは、おどろおどろしい秘密結社やシンジケートではなく、ティーパーティやカクテルパーティで会話を交わす程度のものだと思っています。
「国際金融資本家」の陰謀論的な機能は、近代の発展と共に減っていったと考えています。
先進国間の戦争を危惧する必要もなくなり、公費を使って“知的執事”を雇うこともでき、“知的執事”の質も量も高まりましたからね。
「国際金融資本家」の支配手法は、陰謀的な存在から、システムに変わっていったと考えています。
>2.存在するとすれば、その存在をあぶり出して、衆目がその存在を認めるようになる手段はないか?
この問いに関しては、最初の内容が関わっていると思います。
自らが政治権力を握って直接支配するという時代(かつて、インドなどで特許状を得た国際商人は政治権力と同等の振る舞いをした)は終わっています。
価値観と理論で人々を誘導しようとしているわけですから、その発信元を暴く必要はそれほどないと思っています。
厖大な仕掛けが施されているので大変ですが、彼らを乗り越える価値観や理論を少しずつ確立していくことで十分だと考えています。
秘密結社や「国際金融資本家」自身やその代理人を暴くほうが、危険で難しい仕事だと思います。
>3.単に金集めが目的なら、現代の十字軍も魔女狩りも非行率であり、目的遂行の障害になるだけではないか?
(カモフラージュという解釈もあるが。)
言われるように、戦争や戒厳令は、金儲けにとって、一時的メリットはありますが、長期的には好ましいものではありません。
今回の十字軍や魔女狩りの目的の一つは、「近代金融システム」を余すところなくすべてに導入するためであり、もう一つは、国際金融資本と固く結びついた軍需産業の利益のためだと考えています。
無価値のもの(紙幣)で、有用な物や享楽を得られます。しかも、それを貸し出して、増やすことさえできます。
今回の十字軍や魔女狩りは、「新国際通貨→世界統一通貨の確立」を睨みながら遂行されていると思っています。(個々のイスラム国家に銀行が乗り込むというレベルの話ではないということです)
今回の十字軍や魔女狩りはうまくいかない可能性が高いので、失敗すれば、別の方策が採られると思っています。(失敗すれば、ブッシュ政権は生け贄となります)
「最終決戦」は、場所や姿形を変えながら、しばらくは続くと考えています。