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“親日”の韓国人作家、出国禁止に!
韓国検察当局が止めた?
日本の朝鮮半島支配時代を肯定的に評価した「親日派のための弁明」の著者で韓国人作家の金完燮(キム・ワンソプ)さんが、韓国を出国できなくなり出版キャンペーンで来日できない状態にある。
出版元の草思社によると、「親日派のための弁明」は韓国で今年2月刊行されたが、「青少年有害図書」に指定され、事実上国内で販売できなくなった。金さんは、同書の日本語版刊行を機に来日、8日に都内で記者会見する予定だった。
金さんはこの本で、「すくなくとも朝鮮人にとって、総督府は李王朝より一歩すすんだ統治者」だったと指摘、朝鮮の近代化は日本の支配がなければありえなかったと述べ、「日本の侵略は(朝鮮で)順調にすすんでいた近代化の芽を摘み取り、産業、教育、社会全般にわたって歪んだ社会構造を移植した」といった韓国の歴史家の主張を切って捨てている。
昨夏、出版前に金さんは自身のウェブサイトにこの本の草稿を掲載したところ、情報通信倫理委員会という政府の検閲機関によって、何の通告もなく閉鎖されたという。さらに今年3月、金さんは閔妃(ミンビ)の末裔たちから「名誉棄損」と「外患煽動」で告訴され、逮捕されている。
金さんは1963年、韓国光州生まれ。高校生だった80年、光州民主化運動に参加。ソウル大学で天文学、物理学を専攻。95年の著書「娼婦論」がベストセラーになったという。
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日本の韓国支配を肯定する評論集「親日派のための弁明」の著者である作家・金完燮氏(38)は4日、日本での翻訳出版を機に予定していた日本訪問が韓国当局によって禁止されたことについて、韓国内で歴史問題に関連し告訴されているため検察当局が出国禁止にしたようだと語った。
金氏によると昨年7月、日本による韓国王妃殺害事件である「閔妃暗殺事件」(1895年)についてインターネットで事件を肯定する評論を発表したところ、閔妃の子孫たちから「死者に対する名誉棄損」として告訴された。このため今年2月、警察で2日間身柄を拘束され現在、ソウル地検で処理を検討中という。
金氏によると検察当局はこの間、死者名誉棄損のほか刑法にある「外患罪」でも調べているという。「外患罪」は「外国と通じわが国に敵対する罪」で最高は死刑だが、出版物などによる「外患扇動」だと懲役2年以上となっている。ソウル地検担当者は「捜査中の事件については何もいえない」としている。
閔妃暗殺事件のことは著書には含まれていないが、金氏は「検察の調べは自分の著作活動全体に対する攻撃であり言論、学問の自由の侵害だ」とし出国禁止措置を含め国家人権委員会に訴えたいと語っている。
(ソウル4日=黒田勝弘)
ZAKZAK 2002/07/05