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(回答先: 韓国戦の審判疑惑 投稿者 サッカーファン 日時 2002 年 6 月 26 日 08:41:48)
サポーターに広がるメディア不信 - CALCIO TODAY
http://calcio-t.rivals.ne.jp/default.asp?sid=66&p=2&stid=8089923
世界中のメディアが韓国に向けられた”疑惑”を速やかに報じたのに、日本のメディアはいつまでたっても韓国賛辞ばかり…。一体日本はどうなってんだ!とお思いの方、ぜひご覧ください。
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サッカーのすばらしさとサポーターの熱意に水が差された(時事)。 サポーターに広がるメディア不信
by:Second Wind
date:2002 年 6 月 26 日( 水 )
今回の“誤審”問題で、日本のサポーターの一番の反感と怒りの対象となっているの
は、審判でもなければ、韓国でもない。主義主張が無いだけでなく、公平で正確な報
道すらできなくなっている日本のマスコミなのである。日本代表の活躍を自分自身に
反映させ、「やればできる!」と自信と希望を取り戻しつつあった若いサポーターた
ちは、日本の社会構造のどうしようもなさに無力感を覚え、再び深い閉塞感の中に入
り込んでしまいそうなのだ。
今大会が開幕して以来続いた“誤審”問題。特に韓国寄りの判定が続出し始めてから
は、イタリアやスペインはもちろん、ヨーロッパでは嫌韓感情が急速に広がっている
ようだ。ヒディング監督は「全てヨーロッパの負け惜しみだ」と韓国の立場を代弁し
たが、海外メディアは納まらない。ブラッター氏(FIFA会長)と鄭夢準氏(大韓蹴球
協会会長)の人となりと野心については、既に前回「“誤審”が相次ぐW杯審判(後
編)」でもお伝えしたが、海外メディアの中には「ブラッター氏が鄭氏と仕組んだ筋
書きがあるのでは」と、状況証拠しかない現段階でさえ、先走った報道をするものも
登場している。
1966年イングランド大会、1978年アルゼンチン大会など、これまでも議論を呼んだ大
会はあった。イングランド大会では、イングランドは常にウェンブリーで戦い、ホー
ムのアドバンテージを最大限に活かした。審判はイングランド有利の笛を吹いたとさ
れ、決勝の西ドイツ戦では疑惑のゴールもあった(この大会はイタリアが北朝鮮に敗
れた大会でもある。準々決勝の韓国対イタリア戦では、スタンドに“1966 AGAIN”の
人文字が作られていたが、疑惑の大会と言う点までもが繰り返されたようである)。
アルゼンチン大会では、アルゼンチンからペルーに帰化したGKのキローガが、二次リー
グのアルゼンチン戦で疑惑の6失点。アルゼンチンは得失点差で同グループのブラジ
ルを下し、決勝へ進出。決勝ではオランダを下して優勝している。
確かにW杯にはこうした悪しき前例があるのだが、今回の韓国に向けられた疑惑の数は
それを上回る。「三度も続けて偶然は起きない」と海外メディアは早くから、陰謀説
を唱えていた。イタリアがクロアチアに敗れた翌日のトラパットーニ監督への記者会
見の場で、早くも「これはFIFAの陰謀ではないのか」と質問するプレスさえいた。現
在では、とうとう「フランスやアルゼンチンのグループリーグ敗退も、この陰謀のた
めのお膳立てであった」「韓日大会をW杯の歴史から削除すべき」とまで堂々と主張す
るメディアが出てきているのだ。
このように海外のメディアは、早くから今大会の問題点を指摘し、その疑惑を報道し
ていた。では、日本のメディアは? 日本代表が勝ち進んでいる間はもちろん日本一
色。日本がトルコに敗れたあとも、新聞は問題点の指摘どころか「アジアの快挙」と
“韓日共催のすばらしさ”を強調し続け、テレビでは問題のシーンを都合よく編集す
る始末。今更“新聞(テレビ)は社会の木鐸”とは言わないが、今大会の最大の問題
点をきちんと報道するメディアはほぼ皆無であった。FIFAがついに誤審を認め、よう
やく報道を始めたが、これでメディアは本来の使命を果たしていると言えるのか。さ
まざまな配慮や思惑があるのだろうが、既に大勢のサポーターが疑問を感じている中
で、それに応える姿勢を見せたメディアは無かった。
更に日本のメディアのもう一つの問題点が、今大会の“誤審”のような議論を醸す問
題については、自分たちの主義主張や意見を述べることなく、解説者やゲストに曖昧
な代弁させて済ませることである。しかし、それで議論が深まったり、問題の解決法
が見つかる訳は無いのである。
こうした状況にフラストレーションを覚えた人は相当いたのだろう。calcio todayに
は、連日、今回の問題についてのメールが届いているので、その一部をご紹介したい
(毎日たくさんのメールをありがとうございます。紹介した文章は、読みやすいよう
表現の一部を加筆削除したものもあります。また、お名前はこちらの判断で割愛しま
した)。
「私の(恐らく多くの方に同意いただけると思いますが)現在の怒りは我国メディア
各社の報道姿勢に対して向けられています。“大本営発表”を続けるメディア各社を
見ていると、商品の安全性を省みず平気で偽装表示する食品業界、国益など念頭にな
くひたすら安逸をむさぼる外務省など、彼らが批判していた業界と何ら変わりが無い
ではありませんか。日本人には職業倫理が無くなっている。このまま本当にダメな国
になってしまうのではないか? ここ数日本当に憂鬱な毎日です」
「銀座のある喫茶店で、韓国戦vsスペイン戦を見ました。50名くらいお客さんがい
たのですが、誰もが熱狂的なサッカーファンという感じではなく、興味があってなん
となく立ち寄ったという感じでした。最初は、皆静かに見ていましたが、少しずつス
ペインを応援する声が出始めました。すると、あちこちで“なんだ、みんな韓国を応
援してないんだね”“だって、どう見てもイタリア戦おかしかったよね”という声が
出て、雰囲気が和らぎ、店中でスペインを応援し、そして、最後は例の審判のミスに
大激怒でした。マスコミがいくら韓国勝利に歓喜しても、サッカーに詳しくない一般
人にも、明らかに問題点が分かっているのです」
「日本のメディアは、あまりはっきりこの問題を取り上げていないようです。せっか
くの、W杯をこのような疑惑ばかりの試合で終わらせるのは非常に悲しい。また、日
本人の中に、韓国に対しての批判が多くなり、これでは何のための日韓共催だったの
か、と思います」
「ひどい試合でも、日本ではマスコミが“韓国おめでとう”と言っています。私は、
韓国に偏見はありませんが、この報道は理解不能だし、不快感さえ起きています。こ
んなのW杯じゃないですよね?」
「韓国は、すばらしい試合をしています。しかし、せっかくの彼らの活躍も、審判の
誤審の前に逆にかすんでしまっています。W杯が自分の国で行われているというのに、
この大会が終了したあと“あの大会はひどかった”と言われるであろうことが残念で
なりません。それよりも腹立たしいのは、テレビでも新聞でも、誤審についてあえて
触れないようにしている所です。記事があってもほんの片隅で、記者の誤審に関する
見解はみじんもありません。日本は韓国に遠慮しているのでしょうか? でも、それ
でメディアの存在価値があるでしょうか?」
「韓国の勝利をアジアの快挙と無邪気に喜ぶ日本のマスコミと、日本のサッカーファ
ンの気持ちが同じではありません。韓国の人からは負け惜しみを言うなと言われるか
もしれません。しかし、開催国の一員として言わせていただきます。“2002年の
ワールドカップは史上最低の大会でした”。日本が負けたからではありません。自分
が好きだったサッカーを否定されたような試合を見たからです」
日本のサポーターが反感を感じているのは、審判でもなければ、もちろん韓国でもな
い。審判にはむしろかわいそうと言う同情の声も上がっている。また、若いサポーター
の間には韓国への偏見を持つ者は少ない。韓国映画に魅了される人が増えるなど、韓
国の文化への興味は高まっている。サッカーでも、韓国のタフネス、早さ、ガッツに
は皆、敬服している。日本のサポーターが一番、怒りを感じているのは、知りたいこ
とに応えてくれない、自国のメディアなのである。新聞やテレビは主義主張が無いだ
けでなく、公平で正確な報道すらできなくなっているなのである。そして、その事な
かれ主義は、彼らの思惑とは裏腹に、かえって韓国への心理的な距離感を大きくしま
っているのではないか。
日本代表が精一杯の戦いを続けている時、なぜ近年に無かった、あれほどの活気とエ
ネルギーが日本中にあふれたのか。それは、単に日本が勝っているから、などと言う
国家主義的な理由からでは無い。どうしようもない閉塞した社会状況の中、世界基準
の中での日本代表の活躍を自分自身に反映させ、「やればできる!」と言う自信と希
望を取り戻せそうだったからだ。それなのに日本のマスコミの無気力かつ事なかれ主
義的な姿勢が水を差したのだ。もしきちんと報道が成されていれば、むしろ韓国を応
援する気運が盛り上がったかもしれない。しかし、多くの若いサポーターは、マスコ
ミの報道姿勢に、日本の社会構造のどうしようもなさを思い出し、再び深い閉塞感の
中に入り込んでしまったのだ。
決勝にはドイツが進んだが、これは“予想通り”の展開でしかなかった(写真/時事)。
ヒディング監督は、試合前「ヨーロッパのチームの戦術は臆病だ。あんな守備的すぎ
るサッカーのどこがおもしろいのか。特にイングランドは最低のチームだ」と酷評し、
ドイツについても「空中戦の強さには注意が必要だ」と言いつつも、「ドイツのよう
なサッカーはしたくないね」と刺激的な発言をしていた。しかし、ヒディング監督が
こんな発言をしている頃、韓国は“疑惑の判定”以外にもう一つ、“ドーピング疑惑
”を指摘されていた。韓国選手の衰えを知らぬスタミナに薬物使用の嫌疑がかかった
のだ。韓国はスタジアムの外からの疑惑の視線の中でドイツと戦わなければならなか
ったのだ。これもサッカーファンにとっては“悲劇”である。
今、願うことはただ一つ。せめて決勝戦は我々がもう一度夢を見られるような試合に
なってほしい。そうでなければ、我々がW杯に対して払った代償はあまりに高すぎるも
ので終わってしまうだけなのだ。
http://calcio-t.rivals.ne.jp/default.asp?sid=66&p=2&stid=8089923