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深海の怪物? 米海軍の探知装置になぞの「雑音」
2002.06.25
Web posted at: 16:03 JST
- CNN
ロンドン――巨大なイカか、それとも未知の「怪物」か?――米軍が冷戦中、海中に設置した音波探知装置に、なぞの「雑音」が記録され、専門家たちが首をひねっている。音は何らかの生物が発しているとみられるが、クジラの鳴き声よりもはるかに音量が大きいという。
英科学誌ニュー・サイエンティストによると、この音が最初にとらえられたのは1997年。米海軍が1960年代、ソ連などの潜水艦を探知するために配備した音響監視システム「SOSUS」の探知装置に記録された。専門家たちはこれを「ブループ(不快な雑音の意)」と名付け、周波数などを分析してきたが、音の主はなぞのままだという。
深海にすむ巨大なイカではないかとの説もあるが、米ボストン大学の海洋生物学者フィル・ロベル氏は否定的な見方を示す。イカ、タコなどの頭足類には肺に当たる器官がなく、この種の鳴き声を発することはできないというのが、その理由だ。ただし、ほかの研究者も指摘する通り、この音が生物に由来するものである可能性は非常に高いという。
海中では水温と水圧の影響から、深さ約1000メートル付近に音波が集まりやすい層ができる。SOSUSの探知装置は、重要海域のこの層に、約5000キロ置きに設置された。米海洋大気局(NOAA)で音響監視を担当するクリストファー・フォックス氏はニュー・サイエンティストに「音波の特徴を見れば、クジラの種類まで見分けることができるし、地震の発生もわかる」と話している。大抵の雑音は、海流や火山活動が原因だ。装置がとらえた音から、海底の活火山が新たに見つかった例もあるという。だが中には「ブループ」のように、説明のつかない雑音もある。その主は、伝説に語り継がれているような巨大な怪物かもしれないのだ。