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下記の記事は6月18日のZAKZAKに掲載されたもの。
その日の15:30には既に更新されていた。結果はみなさんの
ご存じの通り0−1でトルコの勝ち。
この試合では驚くべきことが起こった。これまでの3戦で好調だった柳沢、鈴木が先発から外され、なぜか1カ月以上ブランクがある西沢、そしてサントスが先発した。
このzakzakはフジ・産経グループ系のタブロイド紙だが、マスコミ関係者の間では産経新聞で報道できないようなスクープがあえてぼかして報道されるということはけっこう知られた話。
また、この日、フジのスポーツ番組ではベンゲル・ジーコといった絶大な影響力を持つサッカー関係者にあえてトルシェの選手起用法について批判させたことも意味がある。これはフジのスクープだ。
トルコ、「トルシエジャパン」買い取る!?
きょうの敵はあすの友、トルシエジャパンを買い取ります! トルコは、W杯観戦に訪れたアフメット・ネジデット・セゼル大統領に代表されるように、ことサッカーに対する熱の入れようは日本を上回るものがある。もちろん、国内リーグのレベルアップが目覚ましい。来季はそのトルコリーグに、あのアルゼンチン代表・バティストゥータの移籍もうわさされているが、同時進行で、日本代表をターゲットとした一大プロジェクトが進行中だ。
驚くべきプランが明らかになった。トルコが国力を注いで、トルシエジャパンを買い取ろう−という仰天プロジェクトを推し進めている。
「欧州から、多くの有名選手がトルコリーグで戦っている。それだけレベルの高いリーグの証明」と、トルシエ監督は説明した。
そのトルシエ監督が強力に推薦したわけではないだろうが、日本代表選手の獲得リストも完成しているのだ。そのひとりがFW西沢明訓(C大阪)で、「イングランドのプレミアリーグ(ボルトン)でくすぶっているとき、トルコリーグから声がかかった」(FIFA公認代理人)。
また、秋には、「できれば、どこか海外でやりたい」と、移籍志願をしているMF三都主アレサンドロ(清水)も、「トルコリーグで、トップリストされている」という。
トルコのサッカー事情はあまり日本では知られていないが、「W杯で世界的に名前が売れた選手をリーグで買い取る。94年米国大会の優勝GK、ブラジル代表のタファレルも、同国の強豪チームのガラタサライに移籍しました」(国際サッカー連盟=FIFA=公認代理人)という。
このリーグで選手を買い取るというところが、世界でも例を見ない特徴なのだ。トルコでは、長引く景気の低迷や頻発する大地震などを打破する目的で、国威発揚政策がしばしば行われる。その目玉がサッカー振興というわけだ。
国内18チームで、1部リーグを構成するトルコリーグ。ただ、毎年優勝を争う有力2チームは、日本でも有名なガラタサライとフェイネルヴァジエだ。
「この2チームは、90年代から国が資金援助して強力になった」(前出の代理人)という欧州でも、異色のチームである。その最大の後見役が、セゼル大統領、その人。W杯を観戦するのも自ら言い出し、秋から開幕する国内リーグのパワーアップを図ろうという目的があった。
夕刊フジが既報した、イタリアのA・Sローマから放出が濃厚なアルゼンチン代表FWバティストゥータも、トルコのガラタサライが獲得を目指している。
欧州の強豪リーグでは、どうしても日本人は異色の存在に映ることが多いのだが、トルコにとっては別格だ。
日本とは1870年から当時、栄華を誇ったオスマントルコと交流がスタートし、その構築された関係は現在も、友好国として続いている。
物価を日本と比較すると、今大会のオフィシャルスポンサーとなっているコカコーラが約42円、マクドナルドのビッグマックは約190円。また、実質成長率は7.2%というものの、失業率は6.3%(2000年度)と高く、国威発揚としての役割があるサッカーには、今後も期待することが大きいという。
移籍金が、他のビッグネームより比較的安価な日本選手は、まさにお値打ち品。セゼル大統領も日本との戦いを楽しみにしていたという。
振り返ってみると、2年前には、トルシエ監督にガラタサライから正式オファーがあり、日本では一大事件に発展したこともあった。
「結局、日本代表監督として続投が決定したため、オファーは実現しなかった。でも、日本代表監督の座を降りていたら、2つ返事で受けていたでしょう」(日本サッカー協会幹部)は打ち明けている。
とりあえずは、「西沢と三都主が候補にあがっているが、あわよくばトルシエ監督を筆頭に、日本代表を丸抱えするプランもある」と、前出の代理人は耳打ちしてくれた。それほど、今大会でのトルシエジャパンの快進撃は、欧州にも衝撃を与えたことの証明となるだろう。
★ガラタサライ 1905年創立、本拠地はイスタンブール。国内リーグ15回、国内カップは13回の優勝を誇るトルコ屈指の強豪クラブ。00年は、UEFA(欧州サッカー連盟)杯と欧州スーパー杯の2冠を達成してその名をはせた。本拠地はアリ・サミ・イェンスタジアム(2万2794人収容)。元トルコ代表のテリム監督が指揮しており、今回の代表チームの主力のほとんどが在籍している。(夕刊フジ)
[6月18日12時39分更新]