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残念がら日本は、トルコとの戦いに敗れ、ベスト16で終わった。
もしトルコに勝てば、ベスト8だった。
ベスト16と、ベスト8の差は大きい。
日本はトルコよりも実力的に劣らなかった。
良い戦いぶりだったが、負けは負けだ。
勝負の世界は、勝つか負けるかであり、冷酷非情だ。
日本は負けたものの、過去にないすばらしい業績を残した。
日本はリーグ1位の成績を残したが、今までのパターンでは、一度も勝てないのが普通だった。
これはもちろん選手の活躍もあったが、トルシェ監督の成果でもある。
個人的には、もっと中山ゴンを出して欲しかった。
日本のサッカーは、辛く厳しい時期が長く続き、世界を相手に戦うことは無理だった。
あまり勝利したという経験がなかった。
特にワールドカップのような世界規模の試合では、ほとんど、まともな試合さえもできなかった。
個人技においても、チームプレーにおいても世界のと差はあまりにも大きすぎた。
常に敗北するというパターンを変えたのが、フランス人のトルシェ監督だった。
非常に厳しい指導のために、批判する者も多かったのだが、このようにきちんと実績を残した。
はじめの頃は、トルシェ監督の努力も成果を見せず、日本のスポーツ新聞を中心とするマスコミ関係者が、トルシェバッシングをやった。
日本が勝てないのは、トルシェ監督の指導が悪いからだという的外れな攻撃をした。
大衆を扇動し、トルシェ監督を追い出すように裏工作をしたのだ。
トルシェ監督は、この卑劣な攻撃に深く傷つき、2週間以上も家に閉じこもって悩んでいたこともある。
しかし、トルシェ監督は、この苦難も乗り越え、日本チームの技術力向上、体力増進、忍耐力や、試合の感覚を学ばせたのだ。
それは単なる監督という役職以上の努力だった。
とかく落ち込みやすい日本選手を励ましたり、世界に慣れる工夫をした。
トルシェ監督がもたらした成果は褒め称えられるべきだ。
日本選手もよく厳しいトルシェ監督の指導に耐えた。
日本はエコノミックアニマルということだけではなく、努力すればサッカーの分野でも、活躍することができることを証明した。
今後、順調にブラジルのようになれるという保証はないかもしれないし、また長い低迷の時期がくるかもしれない。
負け続ける不調の頃もあるだろう。
しかし、もはや日本選手の能力と、実力は、証明され、記録に残ったのであるから、明るい希望を持つことができる。
日本は決してサッカーが下手ではない。
やればできるという自信こそが、貴重な宝であると思う。
もはや後は、迷うことなく努力すれば良いのである。
日本人という遺伝子の中には、サッカーに対する劣等的なDNAは存在しない。
体力的にも、技術的にもチームワークでも、世界に向かって戦えるだけの資質を持っている。
その証明を今回のワールドカップで示した。
勝負は時の運であるから、実力的に勝っていても、負けることがある。
それは体調とか、気分とか、天候とか、試合会場の状態とか、いろいろなものがある。
それは仕方のないことだ。
人間は機械ではない。突然、病気になったりするし、思いもよらない負傷をすることもある。
同じチームの仲間であっても、喧嘩をすることも多いだろう。
そういうものだ。
いつも仲良しこよしで、和気藹々と楽しくできるわけがない。
そこを何とか乗り越えることも、ある種の技術だと思う。
トルシェ監督は日本選手に世界とはどういうものかを教えた。
日本国内のサッカーと、世界のサッカーの違い。
外国人選手の特徴、気迫、技術力、いざというときの底力、独特の感覚、その他を教えてくれた。
そういうものは、やはり外国人の監督でなければだめだろうと思う。
やはり日本国内と、世界とは違うのだ。
世界はとても強い。しかし、歯が立たない強さとか、かけ離れた手の届かない強さではない。
日本もやがてはそういう強さを手に入れることができるのだ。
それは大きな励みになるだろう。
外国人でないとサッカーは強くなれないということはない。
日本人でも強くなれる。
日本人という遺伝子を卑下してはいけないのだ。
トルシェ監督は、それを証明した。