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http://www.cnn.co.jp/science/K2002061800137.html
豪チーム、テレポーテーションの実験に成功
2002.06.18
Web posted at: 06:37 JST
- REUTERS
オーストラリア・キャンベラ(ロイター) オーストラリア国立大学(ANU)のピン・コイ・ラム博士らの研究チームは17日、テレポーテーション(転送)の実験に成功したと発表した。ただ、今回の実験は基礎的なもので、映画「スタートレック」みたいに人体など目に見えるものを転送するのではなく、物質を構成する粒子の量子状態の情報を転送するもの。100%確実にできることが特徴という。
グループは今回の実験で、(ある量子情報を担った)レーザービームを、1メートルほど離れたところで再現することに成功した。
テレポーテーション(特に量子テレポーテーション)はここ10年ほど、量子物理学の分野でホットなテーマになっており、1993年には、米IBMの研究所が理論的可能性を示し、その後、世界中のチームが実験を競ってきている。米カリフォルニア州やデンマークのチームからは、「成功した」という報告も出ている。
オーストラリアのほかドイツ、フランス、中国、ニュージーランドの研究者が参加する今回のANUチームの特徴は、装置が100%確実に動作すること。5月23日に最初の動作に成功し、その後の改良を経て、安定動作できることを確かめたという。
今回の実験は「情報」の転送に成功したものだが、電子や原子といった物質の基本粒子の状態の情報が転送できれば、粒子そのものの転送がいらなくなり、映画のような世界が視野に入ってくる。
1997年以降テレポーテーションの研究をしているラム博士は「単一の原子のテレポーテーションは、今後3―5年以内に実現するのではないか」と予想する。
しかし、人体のように極めて多数の原子を含む物体のテレポーテーションはかなり難しそうだ。記者会見でラム博士は「原理的には障害はない。だが技術的は数多くの問題があり、現時点ではだれもまじめには考えていない」と述べた。