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「ディープスロート」は未だ秘密 ウォーターゲートから30年
2002.06.17
Web posted at: 12:11 JST
- CNN
(CNN) 30年前の6月17日朝、ワシントンのウォーターゲート・ホテル敷地内にあった民主党本部に男5人が侵入した。ニクソン米大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の始まりである。
当時ワシントン・ポスト紙で事件の調査報道を担当し、後に著書「大統領の陰謀」を発表したボブ・ウッドワード氏とカール・バーンスタイン氏は16日、米NBCテレビの報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演。ニクソン政権内部の重要な秘密提供者「ディープスロート」の正体は、今でも絶対に明かせないと述べた。
「ディープスロート」の正体は未だに活発に議論されており、検証本の出版も後を絶たない。当時ニクソン大統領の補佐官で、後に上院で大統領を糾弾したジョン・ディーン氏も近く、「ディープスロート」候補者を数人に絞りこんだ本を発表する。また最近ではイリノイ大学の学生らが、大統領側近7人まで可能性を絞り込み、現在は政治評論家で改革党の大統領候補だったパット・ブキャナン氏に違いないと結論を出している。
こうした諸説についてウッドワードとバーンスタイン両氏は、「このことについて、私たちは沈黙するだけだ」(ウッドワード氏)、「ニュースソースの正体を明かしたりしたら、記者稼業は成り立たない」(バーンスタイン氏)と、そろって強調。「ディープスロート」が死亡するか、本人の気が変わるまでは、絶対に正体を明かさないというのが、30年前からの約束だという。「30年間、約束を守り続けてきた。これからもそのつもりだ」とウッドワード氏は述べた。