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いじめとテロ 投稿者 toku 日時 2002 年 6 月 15 日 12:35:07:

 現在のアメリカの状態は、いじめ被害者の症状と共通する部分がある。
 それは冷静で客観的な判断ができなくなり、疑心暗鬼となり、周囲を敵視し、警戒する状態だ。
 いじめの被害者も、卑劣ないじめ攻撃により、疑心暗鬼となり、自分を取り巻く社会の環境が信用できなくなる。
 実は、いじめの目的は、こういう不安定な心の状態を常に維持することなのだ。
 いじめというものが不正であり、許されない犯罪行為であることは間違いない。
 それはテロも同じである。
 しかし、テロ犯人や、いじめ犯人を処罰した後は、心のバランスを取り戻さねばならない。
 いじめの被害者もアメリカも治療を必要としている。
 再び社会に対する信頼を取り戻せるように働きかけるべきだ。
 そういうことは、なかなか自然回復はしないものだ。
 突然に信じられない不当な攻撃を受ければ、それによって、身体だけでなく、心が深く傷つき、怒りと復讐心が長く続く。
 しかし、いくら復讐しても、それでは回復しない。
 最後には、許す努力をしなければならない。
 許すことは、戦闘行為よりも難しいものだ。
 どうして許さねばならないのか、すべての敵を殲滅し、絶命させ、屈服させ、支配するべきだという気持ちになる。
 それが普通だと思うが、それではどこにも発展の余地はない。
 それは弱肉強食の社会で、常に警戒を必要とする、みずぼらしいびくびくした状態だ。
 それでは誰も幸福にはなれない。
 やはり神や仏の介入の余地を残すべきだ。
 何でもかんでもビジネスライクにすべてが計算できるわけではない。
 人間の心は非合理なものだ。
いじめが、次のいじめを誕生させるように、テロは次のテロを起こさせる。
 それを続ければやがては破滅に向かう。
 どこかで許さねばならない。
 そこに宗教とか、哲学とか、文学の存在意味があるのだ。
 どこまで文化的な文明を成熟させているかが問われる。
 現代社会は、その文化面の衰退がひどい。平和を構築するのは、軍備拡大ではなく、文化の発展だ。
 いじめ犯罪者とか、テロリストというのは、すでに病気であり、幸福ではない。
 そういう凶悪行為をするということは、すでに破滅状態にあるのだ。
 よく調査してみればわかるだろうが、制裁を加える必要もなく悲惨な生活を送っていることが多い。
 もちろん公正な裁きとか、捜査は必要だ。
 だが裁判以外での復讐は止めるべきだ。
 それをやりたい気持ちはわかるが。
 

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