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06/13 19:50 陸自調査隊にメールで概要 防衛庁リスト問題 社会91
共同
防衛庁の情報公開請求者のリスト作成問題で、陸上幕僚監部情報
公開室が請求者を「報道機関」「オンブズマン」「市民団体」など
に区分、開示、不開示までの処理状況をまとめた概要を陸上自衛隊
中央調査隊、中央資料隊、地方の方面調査隊など情報調査部門に定
期的に電子メールで知らせていたことが十三日、分かった。
同庁は「調査部門を含めた各部隊の情報公開担当者に参考のため
送った。違法ではない。海上、航空自衛隊担当者が、リストを調査
隊などに提供したケースとは違う」などと説明しているが、システ
ム設定上のミスで陸幕情報公開担当者作成の個人情報を含む請求一
覧表も添付されていた。
防衛庁によると、メールで送られたのは請求者別の件数や比率を
記載した「情報公開概要報告」。昨年七月から、防衛庁長官の直轄
部隊の情報公開担当者約百四十人を対象に三カ月ごとにメールで送
付された。
送付先には部隊の情報保全を任務とする陸自中央調査隊や東北方
面調査隊、防衛関連の情報資料の整理保管を行う陸自中央資料隊が
含まれていた。
概要自体は、団体を区分した内容だったが、情報公開担当者作成
の個人情報の一覧表も添付され、今年五月末まで部隊のパソコン操
作によって個人情報の閲覧が可能だった。
陸幕は「パソコン画面の概要のグラフをダブルクリックすると閲
覧できたが、事情を聴いた結果、調査隊はもちろん他の隊員も、こ
うした操作方法を知らず見ていない」としている。
これまでに、防衛庁調査報告で、情報公開担当の海自三佐が海幕
調査課と海自中央調査隊に計七回、空自三佐が空自東京地方調査隊
に約十五回、請求者の個人データが記載されたリストを渡したこと
が明らかになっている。
(了) 020613 1950
[2002-06-13-19:50]