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ロンドン──英米の探検家がこのほど、南米ペルー東南部のビルカバンバ地区の山岳地帯で、大規模なインカ帝国時代の遺跡「コタ・コカ」を発見した。今年3月、英国のピーター・フロスト氏がクスコ近辺で発見した集落遺跡の2倍以上の規模で、保存状態も良く、ここ近年で最大級の発見としている。
この「コタ・コカ」遺跡は、クスコの西約100キロ、マチュピチュ遺跡の南西約50キロ、標高1850メートルの、ヤマナ川とブランコ川が合流する付近の谷あいで見つかった。遺跡には、「カジャンカ」とよばれる23メートル四方の広い集会場所をもった建物が30以上あり、石造りの家や高さ3mにのぼる石の壁が多く残っているという。
「コタ・コカ」を発見した王立地理学協会のハーグ・トムソン氏は「20年以上にわたってこの地域を調査しているが、これほどまでに大きな遺跡は見たことがない。ジャングルの奥深くにあるため、これまで発見されなかったのだろう」と話している。
トムソン氏によれば、なぜインカ族がこの遺跡を手放したかは不明だという。遺跡には争いや略奪の跡がないため、おそらくスペイン人侵略によって、インカ族の最後の王トゥパク・アマルがとらえられた後、見捨てられて忘れられたのだろうとしている。
研究チームは今後、さらにこの地域の調査を行い、遺跡の発掘を行うとしている。
http://www.cnn.co.jp/science/K2002060702736.html