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最近、中国当局の大々的な脱北者(朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を脱出した住民)捜索で、北−中の国境地帯はもちろん、
モンゴルと東南アジアへと続く脱北ルートが完全に塞がれてしまった。北京の民宿と旅館はどんなに多くカネを渡すとしても、
脱北者らしき人には絶対に部屋を貸してくれない。
最近、脱北者たちを連れて北京を訪れたシム・スンイル(仮名)さんは、「特に北京市内で脱北者に部屋を貸した場合、1万元の
罰金とともに、処罰されるため、誰一人脱北者を助けようとしない」と話した。
今年3月25日、脱北者が在北京のスペイン大使館に駆け込んだ事件後、第3国に向かっていた脱北者100人余りが国境地帯で逮捕され、
北朝鮮に送還される危機に瀕しているという。また、黒龍江省の静かな山奥の村に隠れていた70人余りの脱北者が、不意に襲った公安
によって逮捕される事件が、今年5月中旬に発生したと、脱北者を支援しているある宣教師が伝えた。先週は、上海と大連のカラオケと
酒場にいた40人余りの脱北女性が公安に逮捕され、調査を受けている。
さらには、東南アジアの国境地帯で逮捕された脱北者のため、一時彼らを助けた延吉の在中同胞まで調査する例もあるという。また、
通報を受けて駆けつけて来た公安の取り締まりのため、脱北者をかくまっている国境地帯の民家の在中同胞たちは毎日が針のむしろだと
いう。国境地帯のある在中同胞は「罰金と処罰は生活を破壊してしまうほどの過度なものだ。このままでは、誰一人脱北者を助けようと
しないはず」と憂慮した。
以前と違って、中国公安は脱北者を逮捕すれば、彼らを少しでも助けた人を集中的に調査するという。最近、中国公安に逮捕され、
かろうじて韓国に入国したある脱北者は、中国の監獄でひどい暴力を振るわれたという。中国公安の根強い懐柔と脅迫に、ほとんどの脱北者
は事実を白状せざるを得なくなるという。最近、脱北者たちを支援している韓国の人権団体の関係者たちが相次いで逮捕されているのは、
このような事情と関係なくはない。
カン・チョルファン記者 (2002.6.3)